レポート日記
一覧に戻る[テン大ゼミ] 誰でもできる授業づくり体験
開催日:2019年08月24日
通常授業
今回の授業は、テンジン大学の核となる“授業”の作られ方について。開校から約9年間で430以上行われてきた授業はすべてスタッフが作ってきたもの。スタッフの中には初めて企画を立てる人もたくさんいます。そんなスタッフがどんなプロセスで企画を立てているのかを体験する授業となりました。
最初に岩永学長からテンジン大学についての説明が行われ、そのあと、さっそく授業づくりのポイントを紹介。
少しだけご紹介します。
【ポイント① なぜやりたい?(Why)】
テンジン大学の授業づくりは、「なぜその授業がやりたいのか?(Why)」ということと、「まちの魅力 or 課題はなに?(What)」ということを掛け合わせ、言語化するところから始まります。
私自身、企画する際に、特に「なぜ?」というところがクリアになればなるほど、その授業はより魅力的な内容になるような気がしています。
【ポイント② どのような人にどうなって欲しい?(Who)】
この「誰に」というところは、例えば「30代女性」という漠然としたものではなく、より具体的に、どんな人か想像ができるくらい言語化していきます。30代女性といえど、どんな想像をするかは人それぞれ。本当に伝えたい人に、伝えたいことが届くためにはこの段階で、まだ見ぬ授業参加者のイメージをより明確にしておくことが重要になります。
【ポイント③ マイスター制度で伴走者が付く】
テン大独自のフレームにそって企画を考えていくことで大枠は完成。だけど企画者が考えたらそれで完成!とはいかないのがミソなんです。
・本当に伝えたい人に伝わる言葉になっている?
・自分よがりの企画になっていない?
といったことを、マイスターという伴走者を企画者一人ずつに付け、客観的視点からのアドバイスをもらうことで企画をブラッシュアップしています。
以上のようなポイントで普段企画をしない人も授業づくりができちゃうのが、テンジン大学のひみつなのです。
そして、もう一つ、テンジン大学が大切としていることがあります。それが「リフレクション」。授業毎に必ず終わった後すぐに反省会を実施し、今日の授業はどうだったかを振り返る時間を大切にしています。
小さな積み重ねにより9年間授業を作り続けているテンジン大学。
そんな話を聞いた後は、生徒のみなさんに簡易版企画シートの作成と、マイスター制度のぷち体感をしていただきました。
以上がテンジン大学の授業づくりの裏側。私自身、初めての授業企画の時は緊張し、何度も伝えたい人のイメージから考えなおしたのを思い出しました。
そして、授業づくりで一番大切だとよくテン大スタッフで話すこと。「自分が一番受けたい!と思える授業をつくること」
授業参加者、もしくはこのレポートを読んだ方おひとりでも、テンジン大学の仲間として一緒に授業を作り上げていけると嬉しいです。
≪この授業のスタッフ≫
Report 野田 遥
Photo 天尾 裕作
Staff 泰道 揚洋、松本 歩
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の教室】
イムズ
1989年4月12日に天神の中心地にてオープンした商業施設。「まちの情報受発信基地」としてInter Media Stationの頭文字をとって「IMS」という名称になっており、ショッピング以外にも演劇や映画鑑賞などのホール、セミナールームなども設備、文化やスポーツが楽しめたり、学びのスクールがあったりと多様なコンテンツが揃っている。外壁のタイルは全て有田焼のタイルでできている。