レポート日記
一覧に戻る[おとなの社会科見学] “地域を味わう旅列車”の舞台裏~朝の車両基地に集合!~

開催日:2019年10月05日
コラボレーション授業
2019年10月5日(土)、朝7:40、西鉄筑紫駅に誰一人遅刻も欠席もせず集合し、眠気を吹き飛ばす天気とワクワクに包まれて筑紫車両基地へ向かいました。
普段は入れない電車の車両基地内の空気も新鮮。さっそく車両を担当した山本さんが、デザインや素材について、通常の「通勤電車との違い」を解説!もうこれだけでもおもしろい!!
現在、金・土・日・祝に運行されているTHE RAIL KITCHEN CHIKUGO(以下TRKC)、これをつくった人たちが「今日の福岡テンジン大学コラボ」のため、朝の準備時間に対応してくれます。TRKCにみんなで乗り込み、車掌さんたちの朝の運行ミーティングを特別に見学。福岡テンジン大学初の「動く電車が教室」になりました!
「ブランチの旅」運行に向けて、車両基地から西鉄福岡(天神)駅まで、特別に乗車。数多くいる車掌さんたちの中から選抜された17名の車掌さんたちは、「お客さまをどうおもてなしして、どう楽しんでもらおうか?」と話し合いを重ね、日々改善を重ねてきているだけあって、距離がなんか近い近い!コミュニケーション力、高いです!
天神に到着したら、思い思いに写真撮影を行い、「ブランチの旅」を全員で体験します。「ブランチの旅」は天神から太宰府まで。途中駅をゆ~っくり走るときに、駅のホームで待っている人たちに手を振ると、意外なほど皆さん笑顔で手を振り返してくれる!!都心を走る観光列車って、かなり珍しいだけにこの光景はTRKCならではだとか!
日本では類を見ない窯を車両に設置することができた電車だけに、食事はかなりオススメ!TRKCって沿線の魅力を詰め込んだという車内の内装と食事、だけかと思っていたら・・・
「久留米出身の歌手と言えば~?」と車掌の大石さんが、車内用のマイクでなんとチェッカーズを熱唱!どうやらこの「歌う車掌」は有名らしい!?車内は一瞬、ライブ会場になり大盛り上がり。ここにTRKCの魅力の集大成を見た気がします!
天神を出発し、乗降無しの太宰府駅までのゆっくり運行なのに、あっという間の「ブランチの旅」。
西鉄太宰府駅では藤木駅長による太宰府駅リニューアルの小話を聞いて集合写真。太宰府名物の幸運を招くといわれる神鳥「鷽(うそ)」が、太宰府駅には7匹隠れているそうな!全部見つけた人には、幸運が訪れるとか・・・(けっこうムズカシイよ!)
体験はここまで。西鉄二日市駅までみんなで移動し、駅にある駅員さんたちだけの秘密の部屋へ(会議室なんですけどね)。そこでは、TRKCに携わる5名の方が登場!車掌さんや、車両をつくった人、ダイヤを組んだ人、駅でおもてなしする人、それぞれのグループに分かれて、みっちりインタビューです。
今だから話せる裏話や細かい話が多くて多くて、「そんな苦労もあったのか!」の連続。今回の「TRKCの体験」と、それを「つくった人たちへのインタビュー」を通して、西鉄が取り組む沿線づくりと組織を高めるチームビルディングがあったことがわかりました。
各グループごとに発表会を終え、今回の長い長い1日の体験が終わりました。ほとんどの方が「次はランチかディナーに乗りたい!!」と、TRKCの魅力は言葉では言い表せないほどだったのではと思います。
まさに「LOCAL to TRAIN 街を繋いできたレールは人をつなぐ時代へ」というコンセプトを体現している列車と人が、そこにありました!!
<この授業のスタッフ>
Report & Photo 岩永 真一
Staff 吉田 篤史、貴島 道拓
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の先生】
![[おとなの社会科見学] “地域を味わう旅列車”の舞台裏~朝の車両基地に集合!~](https://tenjin-univ.net/app/wp-content/uploads/2019/09/t-359-200x267.jpg)
THE RAIL KITCHEN CHIKUGOをつくった人たち
西日本鉄道の社員の方々。2019年3月に運行開始した西鉄初の本格的観光列車導入にむけ、ネーミングやロゴ、車両デザイン、料理など様々な分野で携わった社員の方々。福岡テンジン大学とのコラボレーションで、一般の方と“対話の場”を持つことを歓迎し、楽しみにしている。
<webサイト>
【今回の教室】
![[おとなの社会科見学] “地域を味わう旅列車”の舞台裏~朝の車両基地に集合!~](https://tenjin-univ.net/app/wp-content/uploads/2019/09/c-183-200x150.jpg)
THE RAIL KITCHEN CHIKUGO
2019年3月に運行開始した福岡の鉄道会社・西日本鉄道初の観光列車。コンセプトは「LOCAL TO TRAIN~街を繋いできたレールは人をつなぐ時代へ~」。3両編成52席の車両には八女の竹を使用した竹編みの天井、いぶし銀が美しい城島瓦、家具のまち大川の家具、アーティストが描く筑後川など、沿線の地域資源をインテリアとして施しており、オープンキッチンがある真ん中の車両には窯を搭載。沿線の旬な食材を使った出来立ての温かいお料理が楽しめる。ロゴデザインには、いちご、巨峰、日本酒、柳川の川下り、大牟田の世界遺産など筑後にまつわるモノ・コトなどを表現している。
■webサイト