レポート日記
一覧に戻る「アイデア」も「楽しい」も加速する ~やってみよう!ワークショップ~
開催日:2019年12月21日
通常授業
今回は、ワークショップの具体的な企画の立て方についてグループワークを通し、対話を大切にしながら気づきや理解を深める、とっても熱い3時間の授業でした。
最初に、今回の講師である脇山理子さんより、ワークショップの「定義」や「企画に必要なもの」等のポイントをわかりやすく紹介。
少しだけ紹介します。
【1.ワークショップとは】
ワークショップの定義づけは「対話を通して自分の答えを見つけ、合意形成をする場」と捉えています。
それは、対話がポイントで、他者のことばを自分の中に取り入れながら、自分で答えを見つけていくこと。また、それが、いろんな人と重なることで、全体の解を見つけることがワークショップではできることと思っています。
【2.ワークショップに必要なもの】
- 対話のデザイン:お互いに言葉にし合うことをワークショップの中でどう作れるか。
- 内省(リフレクション):これまでの経験を振り返る。
- ファシリテーション:場の進行をしていく人が必要。
「皆さん!ワークショップデザインの世界へ一緒に羽ばたきましょう!」と脇山先生が会場を盛り上げ、最初のグループワークがスタート。
まずは、ワークショップの企画書を作成するワークからスタート。
今回、3時間にわたるワークを更に盛り上げたのは、何といってもコーディネーターの宮田和々(西南大生)さんオリジナルの「かたつもり」や「虹」をモチーフにしたワークシート」です。「かわいい!」「面白い!」と会場も更にヒートアップ。
このシートの特徴は「なぜその企画をやろうと思ったのか」「どんな人のためにやるのか」「どんな形式にしたいか」「何を学んでもらいたいか」が1枚でまとめられるわかりやすいことです。
続いて、2回目のグループワークは、「企画を具体的にどう考えていくか」。
まずは、脇山さんから、企画のヒントについて説明。
企画をする時に重要なことは、5W1Hで考える事です。
脇山さんが運営するストアカの事例を元に、「誰に来てもらい、誰に役立つワークショップか(Whom)」また「何を学び、何を得るものか(What)」の2点が特に重要です。
最後は、実際にワークショップを体験するグループワークを行いました。
「福岡の魅力を発掘しよう!」をテーマに、みんなでひとつのワークショップをつくり、グループ毎の発表迄行いました。
各グループの発表では、食をテーマに福岡のやわらかいうどんの魅力を発信する企画、観光をテーマにモデルコースをつくる企画、歴史をテーマに散策しながら福岡の未来を考える企画。官・学・民が連携し、福岡の未来年表をつくる企画等、様々な観点から、的を絞った具体的な発表でした。
以上ですが、「個人で企画したものをまわりの意見を聴きながら考えるワーク」、「みんなでひとつのものをつくるワーク」。この2つの体験を行う事で、参加者の皆さんにも多くの気づきがあったと思います。
授業参加者、もしくはこのレポートを読んだ方おひとりでも、今後行うワークショップがより良いものになると嬉しいです。
≪この授業のスタッフ≫
Report 泰道 揚洋
Photo 岡本 理恵
Staff 松本 歩、嶋田 康亮
【今回の授業のコーディネーター】
西南学院大学 Seinan Bridge Builder Program
国際社会、日本の地域社会において急速に進むグローバル化の動きに対する西南学院大学全学的な取り組みとして2019年度より始まった横断型プログラム。①課題解決力、②語学・コミュニケーション能力、③奉仕の精神、④異文化理解・適応力、⑤教養・専門の5分野の講義を受講できる。福岡テンジン大学では、PBL-Applied (Project Based Learning)の履修生に、授業企画を行う実践型教育の現場として受け入れている。
■WEBサイト
【今回の先生】
脇山 理子
- 大学進学を機に上京。大学卒業後、人材系広告代理店にて3年間営業職として従事。暮らし(=人生)をもっと豊かにしたいと思い、2016年5月に福岡へUターン。現在は、 福岡移住計画 ・ ストリートアカデミー株式会社(福岡オフィス)にてコミュニティマネジャー、地域コーディネーターとして人が集まる場を作ったり、温める活動を担う。2019年よりワークショップデザイナー。