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好きなことの始めかた。-自分の時間を自分の大切なことのために使うこととは?-

開催日:2020年11月28日

通常授業

忙しい日々…短い時間でも小さなことでも、自分の好きなことに携わることができれば、毎日が豊かになりそうですね。

 

自分の時間を自分の大切なことのために使いたい人のためになる授業が行われました。

 

 

この日の教室「裏六本松Fキッチン」で学生さんを出迎えたのは、先生・嘉村佳奈さんと、佳奈さんセレクトの、「勇気をくれる本」たち。

本は、ひとり一冊、お土産にお持ち帰りいただきます。

直感でサッと選ぶ人も、何冊か手に取って熟考する人も…。

悩む方には、佳奈さんからさりげないアドバイスが入ります。

 

 

佳奈さんは現在、書店員として働きながら、ブックアテンダントとして本の楽しさを広める活動をしています。

仕事以外の時間も本に携わるなんて、きっと子どもの頃から読書好きだったんだろうな…と思われそうですが、意外にも、佳奈さんが本に魅力に気づいたのは、大人になってからとのこと。

ですが、現在の活動の根っこにある、「人を元気にしたい」という思いは、ずっと前からあったそう。

押し付けることが大嫌いだという佳奈さんの「本は、元気も癒しもくれる。どんなあなたも受け入れてくれる」という言葉、とても印象的でした。

 

 

この日の参加者は、「仕事だけでなく、プライベートも充実させたい」「キラキラしている佳奈さんに会いたい!」「みんなと話して、自分のやりたいことを考えるきっかけがほしい」と様々な動機で集まった9名。

 

 

先生のお話し後、最初のワークは、思いつく限りの自分の「好き・嫌い」を書き出していく作業です。

・憧れの人は?その理由を因数分解してみる

・今までの人生の選択にもヒントがある

・Instagramでオススメされるアカウントはどんなもの?

といったさまざまな切り口で考えてみましたよ。

 

 

シェアタイム。

「思いつかなくて…」「なんだか普通過ぎて…」と恐縮する参加者に佳奈さんは、

「この場で完成させなくてもいい!」

「好き・嫌いのバックグラウンドを考えるきっかけになれば」と話します。

また、

「それなら写真を撮ってみるのは?」

「本を読んでみるのがオススメ!」

というような、「好き」をもっと具体化したり深堀するためのヒントもくれました。

 

次は、出し合った「好き」をもとに、自分や活動に名前をつけ、それをどこでやるのかを考える時間です。

例えば「ブックアテンダント」は、「本」で「寄り添う」人でありたいという、佳奈さんの造語。

「今は遊びでもいいので、楽しんで名前を考えてみてほしい」と佳奈さん。

 

 

最後は、考えた活動を実現していくために、一日の時間を俯瞰して、スケジュールに落とし込んでいく作業です。

佳奈さんの場合だと、平日の夜1時間を確保し、オススメ本を紹介するInstagramの更新を行っています。

「大切なのは、続けられる規模で小さく始めること」という佳奈さんのアドバイスをもとに、それぞれ考え、最後は、「自分とみんなとの約束」ということで、参加者ひとりひとり、全員の前で発表しました。

 

「朝を自分と向き合う時間に充てたい」

「平日は仕事に集中し、休日に好きなことをする」

「2021年をフリータイムで、自分のやりたいことをやってみる年にしたい」

など、ひとつとして同じ方法がなかったのもとても印象的でした。

 

 

佳奈さん、本の活動を「仕事」としていこうかと考えていた時期もあるといいます。

ですが今のしっくりくるスタイルが確立したのも、ずっと「好き・嫌い」にアンテナを立て、考えることをやめず、行動を継続するために試行錯誤を重ねてきたからこそ。

キラキラしている佳奈さんですが、それが一日にしてならずということがわかり、とても励まされました。

 

誰と比べるでもない、地道でも自分が嬉しいと思えることを続けていってほしいという佳奈さんのメッセージ、参加者の皆さんにしっかり伝わっていたようです。

 

 

 

≪この授業のスタッフ≫

Report みねせりか

Photo  吉田篤史

Staff  渕信子 渕さくや

【今回の授業のコーディネーター】

好きなことの始めかた。-自分の時間を自分の大切なことのために使うこととは?-

吉開 崇人

1986年、福岡生まれ。九州大学芸術工学部卒。民間企業勤務。テンジン大学では、理事、授業局長、授業コーディネータを担当。福岡の街の本のお祭りBOOKUOKAにも参加。赤坂のけやき通りで毎年開催されている「のきさき古本市」の取り纏めを行っている。

【今回の先生】

好きなことの始めかた。-自分の時間を自分の大切なことのために使うこととは?-

嘉村 佳奈

1988年ギリギリ昭和生まれの飯塚市出身。西南大学文学部英文学科卒業。社会人になり読書、書店にハマる。営業・アパレルを経験後、2015年に一念発起し書店員としての人生をスタート。元大型書店店員(紀伊國屋書店)。現在は本の楽しさを広めるためブックアテンダントとして活動中。古物商資格あり。六本松にあるカフェFUSUKUCOFFEEにて間借り本屋【books yometa】の運営、SNSインスタグラム【yome.ta】にてオススメの本と、本が読めた喜びの発信。読書会【みんなの読書倶楽部】主催。その他トークイベントやラジオのゲスト出演経験や、やず本やの書籍担当スタッフとしても活動しています。

 

<webサイト>

yome.ta インスタ

【今回の教室】

好きなことの始めかた。-自分の時間を自分の大切なことのために使うこととは?-

裏六本松Fキッチン

裏.六本松プロジェクトで作られたミニフードコート。

テーマは「アナログとデジタルの境界線〜令和の純喫茶〜」
FキッチンのFは、"Family 家族"、"Friend 友人"、"Fun 楽しみ"。
家族や友人と楽しく過ごすキッチンでありたいという想いでつくりました。

 

住所 :福岡市中央区谷1丁目14−2

営業時間 : 11:00 ~23:00

 

■webサイト

裏六本松 Fキッチン ホームページ

 

■アクセスマップ