レポート日記
一覧に戻る30代からの地域との関係づくり入門~新たなつながりのもたらす人生の豊かさとは!?~
開催日:2021年03月27日
通常授業
本日の教室は先生である吉村さんの地域活動拠点「よりあいの森」敷地内の古民家です。
看板を見つけて奥に進んでいくと大きな桜の木と猫の「ちゃちゃ」が出迎えてくれます。
教室に入った瞬間、個性豊かな机と椅子が共存するスペースが拡がり、壁には動かない二つの時計。集う方々の作品や折り紙が至る所に存在する癒しの空間です。トイレも子連れで入れる大きさ!皆に優しい造りで嬉しくなります。
古民家探検も落ち着いたころ本日の教室にゆっくりと生徒さんが集まり始め、授業がスタートしました。
まずは参加者の自己紹介の後、吉村さんの体験談をお聴きしました。
吉村さんはファザーリング・ジャパン九州(FJQ)の活動、そして小学校のPTA会長になったことから地域とのコミュニティが生まれてきた方でした。最初は町内の避難場所すら知らなかった吉村さんがPTA会長になり、地域の方と関わるようになった中で心掛けていたことをお話しいただきました。
例えば地域の方に「最近どう?」と言われた時に何を話す?ということで、ワーク「いいことを3つ考えてみよう」をしました。
・桜が満開の散歩道に出会えたこと。・久しぶりにお友達に会えたこと。Etc
嫌なこともあるけれど、考えてみたらいいことは3つくらい思いつく!吉村さんの言葉を借りると「そう、いくらでもあるくさ~♪」という感じです!
地域のことについても「大変そう」「面倒なことが多そう」と考える前に「楽しいことがあるかも」という想いで参加すると、その後得られるものが全然違ってくると教えていただきました。
次のワーク「私の大切なもの」でも分野別、そして人間関係別に自己採点していくと、個々に大切にしているものが見えてきました。
役割を担わずとも「ただいるだけ」でいい場所。自分の第3の場所。私だったらテンジン大学のスタッフやZOOM友達、銭湯やラジオ体操の仲間。そんな仲間がいる場所こそ人生を豊かにするつながりの場所だなと改めて感じました。
地域に子どもたちの歩く緑の道がある、どこかからおじいちゃんの雄叫びBGMが聴こえる、道ですれ違う人と「花がきれいですね」とあいさつを交わす。そんな小さなことに気づいたり、笑ったりしながら、地域の人のちょっとした困りごとが話し合える「つどいの場」。
このような場所を日本全国に作りたいな~とワクワクした授業でした。
≪この授業のスタッフ≫
Report 金盛 麻記
Photo 野田 遥、吉田 篤史
【今回の授業のコーディネーター】
みね せりか
生まれも育ちも福岡市。開校当初からスタッフとして携わる夫に遅れること10年、2020年9月からテン大スタッフとして参加。地方公務員、個人事業主、会社員…と様々な働き方を経て、近所の子どもに「何の仕事しとーと?」と訊ねられても即答できない、まぜこぜなキャリアを邁進中。テンジン大学では授業局に所属するほか、コーディネーターとして「これって、おもしろいから誰かと共有したい!」という思いを起点に、テーマにとらわれずあらゆる授業を企画している。
【今回の先生】
吉村 伊織
1979年、熊本生まれ。心理カウンセラーで男子3人(小学生~大学生)のパパ。小学校のPTA会長を5年間務めたあと、地域のこどもの健全育成を支援する福岡市の事業に4年間従事。その後、こどものことにより深く関わるために保育士の資格を取得。現在は、放課後等デイサービスの保育士として働く他、小学校のおやじの会の活動や、地域の中の居場所づくりに取り組んでいる。
〈webサイト
【今回の教室】
特別養護老人ホーム「よりあいの森」内古民家
城南区別府の特別養護老人ホーム「よりあいの森」の敷地内にある古民家。かつて休眠状態にあったが、区社会福祉協議会・スクールソーシャルワーカー・地域住民・「よりあいの森」職員らからなる古民家活用プジェクト(ちゃちゃの会)により、現在は地域の人の居場所となっている。有志の地域住民が「おるすばん」をする古民家には、お年寄りやその家族、子育て中の方、子どもたちなどあらゆる人が集い、自由で穏やかな時間を過ごしている。
住所:福岡市城南区別府7-9-21(地下鉄七隈線茶山駅1番出口から徒歩4分)
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