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レポート日記

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絵が描けなくても大丈夫!〜グラレコの効果を体感しよう〜

開催日:2021年04月24日

通常授業

大学講師から社長夫人(!)までたくさんの顔をもつ岸智子先生は、8歳から82歳まで、通算1000人以上にグラレコをお伝えしてこられました。

 

 

「絵が苦手」「絵心がない」はNG!というお約束事から授業開始。

ついつい言ってしまいそうな言葉を封じられて面食らう学生さんに、岸先生は更に一風変わったリクエストします。

時計や鍵、カメラなどの16個のイラストから好きなものを選び、スケッチブック(この日のお土産!)に描いて、それに紐づけて自己紹介をするというもの。

 

 

カレンダーを描いて「春から働き方が変わり、あっという間に1ヶ月経過した」という人、足あとのマークから趣味の山登りを連想する人など、紹介の仕方も様々。

言葉や文字だけの自己紹介よりもずっと印象的で、参加者同士距離が一気に縮まったように感じました。

 

 

岸先生によると、グラレコは「新しいカタチの議事録・ノートの取り方」。

正解や決まったことを書きとめる従来型の議事録と比べ、グラレコではプロセスや心の動きを残していくことができる点が大きな違いだと言います。

 

 

スケッチブックにたくさんのマルを描いて、表情の練習がスタート。

簡単な目・眉・口の組み合わせだけで、100通り以上の表情が作れるというから驚きです。

同じ笑い顔でも、ニッコリ、自慢げ、はしゃいだ感じなど、ひとつパーツを取り換えるだけでずいぶん雰囲気も変わる…

このあたりから、学生さんのペンの動きがどんどん滑らかになってくるのが伝わってきました。

 

 

授業のヤマは、グラレコ体験!

岸先生の3分間ほどのお話を聴いて、スケッチブックに描いていきます。

同じ話を聴いても、レイアウトや表情など、本当に人それぞれ!

グループで見せ合ってもどれひとつとして同じものはなく、「そんな表現の仕方もあったのか!」とそれぞれ感心している様子でした。

 

 

岸先生からグラレコを学んで実践中の近藤さんと、岸先生のグラレコトークでは、グラレコを始めたい人へのヒントが満載。

例えば…

「追いつけない、描けないときには聴くに徹して、心が動くのを待つ」

「傾聴するといより、話を面白がって聴く感じ」

…グラレコって頑張って全部描かなければいけない?というと、どうもそうではなさそう。

 

 

また、グラレコにはいくつか目的があるものの、

「自分のための【記録】として描くことが多かったが、徐々に【共有】するようになっていった。オンラインでの場が増えたことで、更に【共有】の機会が増えた」

「文字で情報を認識することが難しい人に、グラレコはとても喜んでもらえた」

といった印象的なお話も。

 

 

授業後のリフレクションシートには、「早速仕事で使ってみたい」「読書の感想をグラレコでまとめたい」との声がたくさん見られました!

 

「残したいものを楽しく描く」

「正しい記録より楽しい記録を」

 

参加者の皆さんがそれぞれの生活に取り入れられていくことが、とても楽しみです!

 

(せっかくのグラレコ授業なので、レポートもグラレコで作ってみました!)

 

 

Report みねせりか

Photo  吉田篤史

Staff  半田遥 池田杏美 丸山未来

【今回の授業のコーディネーター】

絵が描けなくても大丈夫!〜グラレコの効果を体感しよう〜

近藤 茜

1983年久留米市出身。美容師を経験し、九州造形短大(現:九州産業大学造形短期大学部)へ入学。短大卒業後は、印刷会社勤務等を経て、ハードとソフトのユニバーサルデザインのコンサルティングを行う株式会社ミライロに入社。障害者や高齢者、様々な人の目線に立ち行動するためのマナー「ユニバーサルマナー」を、講義や実技研修を通して伝えている。自分で感じたことを伝えるために障害のある当事者と触れ合いたいと、ブラインドランナーのガイドボランティアや手話を勉強中。生まれ育った福岡の街に恩返しをすべく、様々なことに挑戦する日々を送り、ときどき「おえかきあかね」としてイラストレーターやグラフィックレコーダーをしている。

 

<webサイト>

株式会社ミライロ

http://oekakiakane.pecori.jp/

【今回の先生】

絵が描けなくても大丈夫!〜グラレコの効果を体感しよう〜

岸 智子

小売業での販売、店舗企画に従事した後、情報サービス企業の障害者特例子会社で総務、広報、人材開発に携わる。会社員の傍ら大学院に進学、修了後は様々な対話型ワークショップを企画、運営。2013年福岡へ移住。福岡女子大学社会人学び直しプログラムコーディネーター。ワークショップ・イベント・セミナー等でのグラフィックレコーディング(グラレコ)を担当したり、グラレコを教える講師も行っている。

 

<WEBサイト>

http://waku2kiroku.noor.jp/

【今回の教室】

絵が描けなくても大丈夫!〜グラレコの効果を体感しよう〜

イムズ

1989年4月12日に天神の中心地にてオープンした商業施設。「まちの情報受発信基地」としてInter Media Stationの頭文字をとって「IMS」という名称になっており、ショッピング以外にも演劇や映画鑑賞などのホール、セミナールームなども設備、文化やスポーツが楽しめたり、学びのスクールがあったりと多様なコンテンツが揃っている。外壁のタイルは全て有田焼のタイルでできている。