レポート日記
一覧に戻る世界で1つだけのモノづくり ~アイデアで宿す価値の正体とは?~

開催日:2021年11月27日
コラボレーション授業
企業から出る廃材を商材に。
世界で1つだけのモノづくりとは。
今回の先生は、世界で1つも同じものはない「ノットイコール」という想いのもと、「もう価値がない」と思われていた“モノ”に、デザインやアイデアで新しい“価値”を宿し、筑後市で障害者就労事業をされている新城孝明さん。
爆発させたエアバックや、捨てられるシートベルトをバックにしたりしています。
この仕事をはじめようと思ったきっかけは障害者支援で周りの方から仕事をいただいたときに、とても安かったこと、労働力として消費されるのはもったいない。やりがいを持って仕事をして欲しい。
この状況を変えて、仕事として成り立たせたいと考えていた頃に、使わなくなった廃材を使うことを思いついたそうです。
最初はエアバックやシートベルトの廃材が欲しいと新城さんが頼みにいくと、企業さんに怪しまれていた。ただ地道に活動していくうちに、徐々に理解してくれる企業が増えてきたのだそう。
・廃材がなくなったら終わりではあるが、失くなることはない。
・作るものに対して、自分の商品がどうやったら使われるか。
・この世の中に無駄なものはないし、誰かのための活動が一番力になる。
そのようなことがSDGsに繋がればいいと話してくれました。
新城さんのものづくりのこだわりと人柄に私もすっかりファンになりました。
そしてお待ちかねのエアバックをポーチにするワークショップも大変盛り上がりました。
同じ席の人と和気藹々縫われていましたよ。
完成はこちらでーす。
エアバックでエコバック作りは宿題ということで、持ち帰ってもらいました。
私もタマスタ筑後ののぼりを使った、エコバッグ作りに挑戦。
皆さんは出来ましたか?
最後に新城さんからのメッセージ。
「もの作りは一人では何もできない。でも突き詰めたら、応援してくれる人が現れる。だから頑張れる」
そして何とサプライズでプレゼントが。
スタッフ含めて、みんなでじゃんけん。粋だな〜。
ゲットされた皆様おめでとうございます。
ちなみに私は新城さんの施設にお邪魔する約束もしちゃいました。楽しみです。
もう価値がないと思われていた廃材に、新たな価値を見出せた授業でした。
≪この授業のスタッフ≫
Report 丸山未来
Photo 吉田篤史
Staff 竹内信子、池田杏美
【今回の授業のコーディネーター】

貴島 道拓
1992年鹿児島県出身。鹿児島大学卒業後、トヨタ自動車九州(株)に就職し福岡へ移住。トヨタに働きながら、ボランティアでテンジン大学に関わる。その後、2020年に独立し、個人でも”関わった人の道(価値観)を拓く“を人生の軸に、企業や行政と連携したワークショップ、対話型・体験型の企画運営を300回以上行なっている。2021年より、テンジン大学理事。
【今回の先生】

新城 孝明
沖縄県那覇市出身。商社出身の父の影響で、高校進学と同時に福岡へ。高齢者福祉サービス(特養、養護老人ホーム、認知症対応型グループホーム、デイサービス)に従事しながら現在の障害者就労事業に出会う。継続性と社会性を仕事に出来ないか模索しながら、売り手良し・買い手良し・世間良しの「3方良し」の経営を目指している。
<webサイト>
【今回の教室】

+TAP (プラスタップ) 大名
「やりたい」を、「できる」に。をコンセプトにし、2021年3月に大名にオープンしたコミュニティスペース。グラフィック・WEBから空間までをデザインする株式会社ジーエータップが運営する。SDGsをはじめ、社会課題解決に向けた交流・議論・共創をつくりだすべく、+TAP寺子屋なども実施する。
住 所 : 福岡市中央区大名1-12-57 福商会館3F
営業時間 : 9時00分~18時00分
■webサイト
■アクセスマップ