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レポート日記

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“保育園×公園=???”新しいまちづくりの未来を描こう!

開催日:2022年05月28日

通常授業

晴天の5月。

今日は、気持ちの良い風が吹く古小烏(ふるこがらす)公園からスタートです。

 

 

今回の先生は、まちの写真屋ALBUSを営むかたわら、古小烏公園愛護会の会長、また公園の横の2つの保育園の園長である酒井咲帆さんです。

 

みんなで自己紹介をした後、2人ペアになり先生からお題が出されました。

 

「公園にあるものを見たり、触ったりして感じたことを言葉にしてください。」

「木のチップに言葉を書き、次に公園に来る人と繋がるキッカケを残してください。」

 

 

遊具に触ったり、土を触ったり。

子供の気持ちになったつもりで視線を変えてみたり。

みなさん、各々の感性に従い、公園を過ごし、メッセージを書き残します。

 

 

「ここの公園は色んな人の知恵で作っています」と語る先生。

お花は企業から残った苗をいただき植えていたり、公園の土は近所の方が焙煎後の珈琲の粉を活用し入れ替えたり。

町に住んでいる人がみんな先生、みんなの知恵で公園がつくられているそうです。

 

 

確かに、この公園は空間が気持ちいい。全てが統一された綺麗な気持ちよさではなく、一つ一つに愛情を感じるあたたかさのようなものを感じました。

 

公園でのワークショップが終了し、次に保育園の見学に移動。

 

園児がいなかったため、園児になったつもりで自由に見学させていただきました。

 

 

木をメインに使っており、こちらも気持ちの良い空間です。

壁や机など、ほとんどが手作り。こちらの空間もひとりひとりのアイデアが集まってできているとのことです。

 

 

公園も保育園もどちらの空間も満足した私たち。後半は、どんな思いでここまで活動を続けてきているのか、先生のお話をお聞きしました。

 

「こんな居場所があったらいいな、を作ってきた」

 

先生自身、保育園に子どもを預けていた時、色々と気になることがあったとのこと。その時の経験をベースに、「こんな保育園があったらいいな」と思うことを作ってきたそうです。

大切にしていることは3つ。

1 場をひらく(暮らしを軸に)

2 関係を育む(つながる)

3 価値を創造する(文化を築く)

そして、「子どもたちも保護者も保育者も地域の人もみんなで園をつくる」ことを意識して保育園を運営されているとのことでした。

 

地域の人たちとの関係性も育まれ、卒園式は地域の人と一緒に公園でやったこともあるそうです。

 

そんな先生のお話を聞いた後、最後に

「公園にこんなことがあったらいいな!したいな!」

をみんなで考えました。

 

 

 

開かれた保育園。

今回は、みんなで繋がりながら丁寧に時間をかけて築いているそんな場で、小さなことに気づき、一つずつみんなで形にしていく大切さを学ぶことができました。

 

 

 

Report:野田遥

Photo:前田さやか

Staff:三河慶樹、諸隈万喜子

【今回の授業のコーディネーター】

“保育園×公園=???”新しいまちづくりの未来を描こう!

みね せりか

生まれも育ちも福岡市。開校当初からスタッフとして携わる夫に遅れること10年、2020年9月からテン大スタッフとして参加。地方公務員、個人事業主、会社員…と様々な働き方を経て、近所の子どもに「何の仕事しとーと?」と訊ねられても即答できない、まぜこぜなキャリアを邁進中。テンジン大学では授業局に所属するほか、コーディネーターとして「これって、おもしろいから誰かと共有したい!」という思いを起点に、テーマにとらわれずあらゆる授業を企画している。

【今回の先生】

“保育園×公園=???”新しいまちづくりの未来を描こう!

酒井 咲帆

2009年まで九州大学USI子どもプロジェクトの一員として「子どもの感性」を育める居場所づくりを行う。2009年に写真屋『ALBUS(株式会社アルバス)』を中央区警固に立ち上げ、写真現像・撮影・企画・編集・デザインなどを行いながら、まちづくりを実践中。2018年に薬院伊福町に『いふくまち保育園』を開園、2021年に中央区御所ヶ谷に『ごしょがだに保育園』を開園し、子どもたちの成長に学びながら、保育園が開かれた場所になるように、隣接する公園管理を行いながら活動の幅を広げている。

 

■WEBサイト

ALBUS(株式会社アルバス)
いふくまち保育園

【今回の教室】

“保育園×公園=???”新しいまちづくりの未来を描こう!

古小烏公園/いふくまち保育園/ごしょがだに保育園

古小烏公園(ふるこがらすこうえん)
1977年から世代を超えて愛されてきた古小烏公園。市民や公園愛護会が多種多様な植物を育ててきており、大きな木や、珍しい植物、美しい色で咲く花々に迎えられる緑豊かな公園。2018年からは隣にいふくまち保育園ができ、公園を育む仲間として活動を受け継いでいる。

いふくまち保育園/ごしょがだに保育園
2018年と2021年に立ち上がった保育園。古小烏公園に隣接していて、区から公園管理を任されている。公園を拠点に、保育園もまちをひらく場所として、子どもたちや保護者、保育者、地域の方々と活動の幅を広げている。

 

住所:福岡市中央区薬院伊福町11-3(いふくまち保育園)

 

■webサイト

古小烏公園
いふくまち保育園/ごしょがだに保育園

 

■アクセスマップ