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20・30代からはじめる“資産形成”と“キャリア”のつくり方講座

開催日:2022年05月28日

通常授業

自分の未来をどう描くか? 未来の資産について考える。

 

 

100年時代の到来、あなたはどんなキャリアを描きますか?今回の授業では、社会の流れや変化について理解した上で、資産形成とキャリアという2つの観点から学びを深めました。

 

 

 

 

■社会の流れと変化

“従来型”の人生モデルと言えば、20代で結婚して、子供を授かって、車を購入した次はローンでマイホームを手にし、子育ての落ち着く60代から安定の老後を送る・・・というような人生モデルが戦後の経済成長における成功体験から出来上がっていきました。

 

 

しかし、、、

 

 

今後の日本は人口が減少することが予想されており、さらに国民1人当たりのGDPが伸びていない現在の日本社会。結果として、定年の年齢は引き上げられ、退職金は15年で1000万円も減額し、年金の受給開始年齢が引き上げられています。

 

 

さらには、経済学者のピケティが提唱した「r > g」という不等式。

 

 

rとは資本収益率、gは経済成長率を意味しています。つまり、この不等式は労働によって得られる富よりも、資産運用に得られる富の方が大きいことを示唆しています。

 

 

では、どのようにして資産運用を初めていけばいいのでしょうか?

 

 

■資産形成の基礎知識

今回の授業では財務省 福岡財務支局の先生が、資産運用の基礎編として基本的な仕組みや商品について解説してくださいました。

 

 

「為替の仕組」「インフレとデフレの違い」「金利(単利と複利)」といった経済と資産運用の説明から始まり、リスクとリターンを踏まえた上での、金融商品の特性などについても説明があり、参加者はみんなメモを取りながら真剣に聞き入っていました。

 

 

例えば、銀行預金では利子はほとんどつかない(収益性が低い)代わりに、安全性と流動性は高い(ATMを使えばいつでも引き出せる)です。一方で債権などは国にもよりますが、銀行預金に比べると収益性は高くなりますが、流動性が低くなるといった特徴があるそうです。

 

 

ちなみに安全性(リスク)を考える際に、重要な点を教えてくださいました。金融商品におけるリスクとは、お金を運用した結果得られる利益や損失の振れ幅のことを指しており、幅が大きいほどリスクが大きく、幅が小さいほどリスクも小さいということを学びました。(あと投資は自己責任!とも仰っていました!)

 

 

■キャリアについて考える(人的資産の形成)

現在の日本社会が抱える課題の一つに、国民1人あたりのGDPが伸びていないということが挙げられます。別の捉え方をするならば、これからの社会を生き抜いていくためには自分自身の生産性を爆上げさせることがとっても重要!

 

 

 

 

 

そのキーポイントとしてこんなことが挙げられていました。

・自分が得意なことを知る

・自分の長所を磨き続ける

・チャンスが舞い込みやすい環境を作る

 

 

尚、授業の中でグループごとに資産形成に対する考え方や意識の共有などを行いましたが、これからの人も既に取り組み始めている人もいて、お互いにざっくばらんに話をしたり情報共有をしたり、“先輩”に教わったり、、、真剣なディスカッションが繰り広げられていました。

 

 

 

 

世の中には様々な投資先がありますが、よく言われることとして最も投資対効果が大きくなるのは、自分自身への投資だそうです。

 

 

自分が知らないことを学ぶ、様々な人と関わりを持って刺激を受ける、そこにチャンス拡がっていく・・・あれ、これってテン大の授業そのものでは!?

 

 

《この授業のスタッフ》

Report:加藤 信一朗

Photo:吉田 篤史

Staff:中牟田 康、貴島 道拓、嶋田 美月

【今回の授業のコーディネーター】

20・30代からはじめる“資産形成”と“キャリア”のつくり方講座

岩永 真一

1981年、福岡市出身。広告業界でプランナーを経験し2009年に独立。大学生のときから街のそうじをしているグリーンバードに参加していたのをキッカケに、天神のまちづくり団体:We Love 天神協議会へ参画。独立したのをキッカケに福岡テンジン大学を企画し、2010年9月に開校・学長を務める。現在は、週1会社員・週1大学の教員など、複数の職場・仕事・プロジェクトに関わるパラレルキャリア(複業家)の働き方。

岩永真一ブログ

 

【今回の先生】

20・30代からはじめる“資産形成”と“キャリア”のつくり方講座

財務省 福岡財務支局

福岡財務支局は、北部九州3県(福岡・佐賀・長崎)における財務省の総合出先機関であり、財政の仕事、経済調査の仕事、国有財産の仕事などを行っている。金融庁からの委任を受けて、金融機関の検査・監督や、金融リテラシー向上のための出張授業などを行っている。金融リテラシー向上に関する取り組みについては、成年年齢引き下げに伴う金融トラブルの防止や、人生100年時代を見据えた資産形成に関する知識普及の取り組みに力を入れている。

 

■WEBサイト
https://lfb.mof.go.jp/fukuoka/

【今回の教室】

20・30代からはじめる“資産形成”と“キャリア”のつくり方講座

赤煉瓦文化館 2F

明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物です。

福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供しています。 国の重要文化財。 

 

住所:福岡市中央区天神1-15-30

電話 : 092-722-4666

※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問合せください。

 

■WEBサイト

赤煉瓦文化館 (福岡・博多の観光案内サイト よかなびへ)

※駐輪場は、周辺の路上駐輪場をご利用ください。