レポート日記
一覧に戻る子どもの居場所のヒミツ~経験者が語る「ないけんつくってみた」話~
開催日:2022年09月24日
通常授業
自然豊かな今回の教室「フリースクール山ねこ」に集ったのは、小学校教諭や現役保育士など子どもに携わる職業の方や、自分自身やご家族の体験から子どもの育ちへ関心を寄せる方など、10名の皆さん。
「ずっと山ねこさんに来てみたかったんです」という山ねこファンや、既に子どもの居場所を運営したり関わったりしている方もおられました。
熱い思いのメンバーが集まり、自己紹介タイムだけで大盛り上がりでした!
今回の先生・田中歩さん(あーちゃん)のお話が始まります。
「ないから創る」「必要だからやってみる」ことを繰り返し、普通のお母さんだったあーちゃんは、今や2か所の子どもの拠点の経営者です。
ここまでの道のりを軽やかに語るあーちゃんですが、ひとりの母として悩み沈む時期もありました。
けれど、振り返れば「きっかけはいつも我が子がくれた」のです。
コロナ禍で多くの拠点が活動を縮小・停止する中、フリースクール山ねこにはそれまで以上に仲間が増えていったというお話も印象的。
ふれあいをなくした子どもやその保護者からのニーズは、大きかったようです。
参加者からあーちゃんへのインタビュータイム!
「山ねこの素敵な物件との出会いは?」
「カリキュラムがないというけれど、誰がアイディアを出しているの?」
「『遊び尽くすのが大事』って、どういうこと?」
「ぶっちゃけ、資金面は?」
…などなど、またも質問が後を絶ちません!
休憩時間。
景色のいいデッキに寝そべったり、お気に入りの場所で談笑したり、カナヘビやサワガニを捕まえたり、思い思い、のびのびと過ごします(まるで、山ねこたちのよう…)。
授業後半は、参加者同士の対話の時間。
あーちゃんのお話で印象に残ったことや、それぞれが思い描く理想の「子どもの居場所」の姿など、ざっくばらんに語り合います。
授業のふりかえりでは、これからやってみたい「はじめの一歩」を言葉にしていきます。
それは、「やりたいことをする」「誰かの居場所になりたい」といった概念的なものから、「チャリティコンサートを開催したい」「手話を学びたい」といった具体的なものまで。
それぞれにとっての大切な一歩をつかむことができたようです。
「今、目の前の子どもたちに、本当に必要なことはなんだろう?」
あーちゃんがひとりのお母さんとして直面した命題は、今もフリースクール山ねこで問い続けていることです。
授業で優しくも濃密な時間を共有した参加者の皆さんも、それぞれの地でその答えを模索していくことでしょう。
<この授業のスタッフ>
Report みねせりか
Special Thanks フリースクール山ねこスタッフ(ちー&ちえりー)
【今回の授業のコーディネーター】
前田 さやか
福岡市出身。隠岐・海士町に12年ほど住み、教育×まちづくりに携わった後、ふるさとの福岡に帰福。これまで、子育て支援センター・保育園・森のようちえん・小学校・学童保育・教育委員会に勤務し、0歳~12歳までの様々な子どもたちと保護者の方に出逢う。現在は、SOS子どもの村で働きながら、フリーランス保育士として「遊ぶ・学ぶ・対話する」をキーワードに様々な場づくりに挑戦中。遊び場として、ふるさとの西区飯盛山で、親子で自然の中でのびのび遊び、過ごす「育ち合いの森・おやこねっこ」を開いている。福岡テンジン大学との出逢いは、森のようちえんの授業をしたことがきっかけ。その時からただならぬご縁と居心地の良さを感じている。
<WEBサイト>
◆NPO法人「SOS子どもの村JAPAN」
https://www.sosjapan.org/about/
◆そらいろ伴走舎ブログ(育ち合いの森・おやこねっこ)
https://ameblo.jp/inochinomaturi/
【今回の先生】
田中 歩
モットーは、「ないなら創る」「動けば変わる」「常識は疑え、直感を磨け」。親子の居場所(リトル・ママン/バンビの木箱など)に関わり、10数年実践。2017年、放課後と長期休みの子どもの居場所として「学童保育所どんぐりひろば」を立ち上げる。2019年、「一般社団法人どんぐりと山ねこ舎」を設立し、「フリースクール山ねこ」を開校。2020年、独学にて保育士資格を取得。様々な居場所づくり、コミュニティづくりを通して『誰もが素のままの自分で居ながら、社会に貢献する人財を育む環境づくり』を目指す。好物は自然と猫とコーヒー、落ち着くカフェとワイン。たまに哲学と心理学。
<webサイト>
【今回の教室】
フリースクール山ねこ(篠栗町)
森林セラピー基地としても有名な篠栗町の中でも、特に自然豊かな里山、森に囲まれた自然の中にある。室内は、天井もつい見上げる高さで、木の温かみが感じられる空間。四季の移ろいと、自然の中の生き物たちとの距離がうんと近く、いやでも自然を感じる(笑)春は花や鳥を愛で、夏は川遊びとキャンプ、秋はアートと実り、冬は寒さとの戦い…。(秋がいちばん過ごしやすく心地よい季節♪)
住所:福岡県糟屋郡篠栗町大字萩尾490
営業時間/9:00~16:00
定休日/土・日・月・祝日 その他、春夏冬の長期休業あり
電話番号:092-692-6612
■webサイト
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