レポート日記
一覧に戻る福岡で最も歴史ある地酒とは?!~知れば知るほどハマる日本酒の世界~
開催日:2022年09月24日
通常授業
福岡最古の酒蔵、「大賀酒造」で、「今日は、自分が好きなお酒を見つけて欲しいです」という大賀社長からのお話からスタートしました。
まずは、日本酒について学んでいきます。
普段は日本酒講座として10回のプログラムでされていることを今回は特別にダイジェスト版で教えていただきました。
日本酒とは、清酒の中で原料米に国内産米のみを使い、かつ日本国内で製造されたもののことをいいます。海外で生産されたものは清酒という扱いになるそうです。
社長の「日本酒は日本人の主食であるお米を原料にした風景が浮かぶお酒です。その土地の地酒を、その地元の料理と合わせて楽しんでほしいです。」というお言葉が印象的でした。
それぞれの地域の料理の味に合うようにその地域の日本酒が作られているなんて素敵ですよね。
また日本酒造りをする際には、麹がデンプンをブドウ糖に分解する「糖化」と酵母がブドウ食べてアルコールをつくる「発酵」が同時に行われること、それによって他に類を見ない高濃度のアルコールをつくることができるということが世界に誇れる技術だということを教えてくださいました。
日本酒造りに使うお米は、酒造好適米という酒造りに合う米を使います。
食べたらおいしいと言われるコシヒカリなど銘柄のようにいろいろな成分が豊富に含まれているよりも、純粋なでんぷん質を取り出しやすい少しパサパサしたような粒の大きいお米のことだそうです。その中でも有名な「山田錦」は、他の銘柄に比べ背が高くなり、重くて生産が難しい銘柄でありながらも兵庫県で多く生産され、福岡でも糸島などで生産されているそうです。
実際に蔵の中も案内していただき、蔵の歴史や蔵人の思いについて聞きながら道具を、見せていただきました。
日本酒造りは10月末ごろから3月中頃まで行われ、その期間酒造りにかかわる蔵人は、納豆やキムチ・ヨーグルトを食べず、麹を守るために細心の注意を払われているそうです。
日本酒についての説明や造る人のこだわりを聞きながら試飲させていただくことで、お米の違いや精米歩合による味の違いを感じながら味わうことができました。
参加者の皆さんとも、自分の好みや味の違いについて話ながら和やかな雰囲気で進んだ楽しい授業となりました。
日本酒好きとして地元の酒を楽しむだけでなく、これから楽しむときにラベルをみても楽しくなる知識を教えていただいた貴重な時間でした。
Report 池田 杏美
Photo 加藤 信一朗
Staff 吉田 篤史
【今回の授業のコーディネーター】
森 彩夏
1995年、福岡市早良区生まれ。