フクオカテンジン大学

フクオカテンジン大学

企業・自治体の皆様 学生登録

レポート日記

一覧に戻る

備えのファーストステップ!つくろう、私だけの「防災ポーチ」

開催日:2022年11月26日

コラボレーション授業

「災害時の備え、みなさんどうしていますか?」

 

参加者の防災に対する意識は様々です。

防災セットを購入したものの一度も開封せずにクローゼットに入れたままになっている人。家族と集まる避難先は決めているけれどその他にどのような準備をすればいいのか悩んでいる人。普段から防災グッズを携帯して備えている人。

 

 

今回の授業では、災害発生時の備えとしての「防災ポーチ」について、備災ママスターズの鶴崎先生に心構えと基本の装備についてお話頂きました。

 

 

まず災害準備で気を付けるべき点について、下記の点をご紹介頂きました。

・家族が必ず一緒にいるとは限らない

・いつ起こるか分からない(日中とは限らない)

・防災グッズを実際に使うときのことを想定しておくことが重要

 

 

授業の中ではワークを通じて、どのような時に防災グッズが必要となりそうか、それぞれの生活形態を思い描きながら考えてみました。

すると、普段から自動車移動が多い人であれば、渋滞に巻き込まれている時や、オフィスに勤務しているような人はエレベーターに閉じ込められた時など、人それぞれに思い浮かべる状況に違いがあることが分かりました。

 

 

では、実際に防災グッズを準備する際にはどのようなことを意識すればよいのでしょうか?

 

“防災グッズ“と聞くと「防災リュック」をイメージする人が多いかもしれません。

防災リュックというのは、在宅中に被災し、急いで避難する際に持ち出すための備えとして準備しておくとよいとのことです。

今回の授業のテーマである「防災ポーチ」とは、外出中に災害に遭ったときに、最初の数時間(5~10時間くらい)を生き延びるために、常日頃から持ち歩くお守りのような位置づけということです。

 

普段から持ち歩くためにコンパクトにまとまっていることは絶対条件。

あれもこれもと詰め込み過ぎると、鞄に収まりきらなくなり、重くて普段から持ち歩かなくなってしまうので、あくまで自分が抵抗なく持ち運べる量にすることが重要です。

 

先生が用意してくださった基本セットの中には、小さなハサミ、油性ペン、ビニール袋と携帯用トイレが入れられていました。特にトイレは重要で、空腹などは半日~1日くらいは我慢できたとしても、トイレだけはどんな人でも数時間で必要になるとのこと。これらのアイテムのほとんどは100均で揃えられるというのも驚きでした。

 

 

参加者同士で他に追加するならどのような物が必要か話し合ってみたところ、

モバイルバッテリー、家族や緊急連絡先を書いたメモ、ホイッスル、テープなど様々な意見が出てきました。

先生のアドバイスによると、自分が普段からよく使用しているものは、非常時であっても必要となるということで、目薬やリップなどが意外と重要というお話もありました。

 

 

そして、防災グッズをどれだけ準備しても、実際には地震や台風など災害そのものの発生を防ぐことはできないということを、改めて先生が強調されていました。実際に出来ることは災害が発生した時に対応できるように備える(=備災)という考え方。

防災ポーチを作り、避難先を確認することも備災ですが、同様に重要なこととして、身の回りの大切な人に日ごろから感謝を伝え、愛情を表現しておくこと。その重要性を先生が熱を込めてお話されていたのが印象的でした。

 

 

Report:加藤信一朗

Staff:竹内信子

 

【今回の授業のコーディネーター】

備えのファーストステップ!つくろう、私だけの「防災ポーチ」

みね せりか

生まれも育ちも福岡市。開校当初からスタッフとして携わる夫に遅れること10年、2020年9月からテン大スタッフとして参加。地方公務員、個人事業主、会社員…と様々な働き方を経て、近所の子どもに「何の仕事しとーと?」と訊ねられても即答できない、まぜこぜなキャリアを邁進中。テンジン大学では授業局に所属するほか、コーディネーターとして「これって、おもしろいから誰かと共有したい!」という思いを起点に、テーマにとらわれずあらゆる授業を企画している。

【今回の先生】

備えのファーストステップ!つくろう、私だけの「防災ポーチ」

鶴﨑 佳世

福岡県糟屋郡在住。「いのちを守ること」をコンセプトに、空間や心の片づけサポート、防災講座をお届けしている。新卒で福岡市の療育センターに入職、障がい児保育・保護者支援などを経験し丁寧な対応と傾聴力を磨く。30代では、子育てと親の介護を同時に経験した。お客様が物事に見通しを持てるように、生活の質を上げる福祉環境整理を提供する。2017年備災ママスターズ福岡講師となり、福岡県主催のシンポジウム登壇、地域でワークショップを開催し、「知る」だけでなく「行動できる」講座を目指している。

 

■webサイト

見通しのよい暮らしになる片づけサイト

【今回の教室】

備えのファーストステップ!つくろう、私だけの「防災ポーチ」

URBANG TABLE(アーバンテーブル)

URBANG TABLEではまちづくりに関するイベントが行われる、学びの場、人とのつながりの場です。(2020年12月にUR都市機構が開設)

TABLE SESSION TENJINなどの開催をとおして、まちづくりに関心のある人が集まり、様々な知識・経験を持ち寄り交流する場を提供している。2023年に向けてリニューアル準備中。現在は、イベントスペースとして貸し出しを行っている。

 

住所 :福岡市中央区天神4-3-30 天神ビル新館1階

利用可能時間 : 平日10:00〜18:00 (要事前予約)

 

 

■TABLE SESSION TENJIN

福岡の未来が広がるトークイベント動画配信チャンネル(Youtube)

 

■webサイト

URBANG TABLE

 

■アクセスマップ