レポート日記
一覧に戻るわたしたちは“性別”のモヤモヤをもっと語っていいと思う
開催日:2022年11月26日
通常授業
「モヤモヤすることは全部!(30代女性)」
初めて会う、性別も年齢もバラバラな参加者が一斉に噴き出し、一気に一体感。
今回の授業は、日常の当たり前から生まれてくるジェンダーギャップや性別による違和感について、「まずは“言葉にしてみる”からはじめてみませんか?」という事で、岩永学長の号令の下、椅子を円にして、最初から最後までがっつりディスカッションとなりました。
まず、お互いの自己紹介時にニックネームと年齢、モヤモヤすることを一人ひとり発表
◆九州の男尊女子は根強い
◆〇〇すべきって何なの?
◆ジェンダーギャップ指数が低すぎる
などなど..
総勢、13名の参加者の様々なモヤモヤがどんどん発表されていきました。若い女性の方は、実際にモヤモヤしている男性像と同じ年代の参加者がいて、中々言いずらいけどという前置きをしながらも話をして頂いたり、男性陣からも男女平等の観点で、とりあえず管理職比率を男性と女性5:5にする会社の一方的な目標に納得がいかないなど、発言を通じて、日ごろからのモヤモヤされている事がたくさんあると感じました。
(40代男性)
本当に女性は男女平等を願ているのか。家事は女性、仕事は男性という日常の当たり前について、家事は男性・仕事は女性という事を嫌だという女性も多いのではないか?無関心なおじさんがいる一方、無関心な女性もいると思う?
(30代男性)
女性はお嫁さんが夢という方もいる、ただし男性がお婿さんが夢という方はいない、そういったところからも偏りがある。女性が出産して職場復帰してキャリアを描ける選択があるなら、変わってくるのでは。
こういった男性同士のジェンダーギャップについて、真剣に発言する場はあまり見たことがなかったので、私も含め女性陣も驚いていたように感じます。
そして、議論も白熱して終わりに近づく中で、岩永学長の本質に触れる話がありました。それは、「男性は身体的に女性の生理は体験できない。」という言葉。どうしても乗り越えられない壁があるというもの。人々は何かしらのバイヤスを持っている。
そして、これまでの話を聞いていた20代女性が最後に話した言葉が特に印象的でした。
「男性も女性も何かしらのあきらめを持っている。でも、なんで女性は10代から活動も就活も男性より考えたり悩むシーンが多いと思う。なんで性別の違いであきらめなくてはだめなのか。女性にはそんな小さなあきらめが多いんです。」という言葉。
この「小さなあきらめ」の積み重ねが、今の日本社会におけるモヤモヤをつくっているのかもしれません。
Report:志垣 諭紀宏
Staff:佐々木結衣
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の先生】
未来をつくるアウトプットラボ
2019年より始まった福岡市男女共同参画推進センター「アミカス」が主催する連続講座。SDGsの1つである“ジェンダー平等”を学び、モヤモヤや違和感などから社会課題を見つめ、自分の思考を整理してアウトプットすることを目的とした参加型の講座となっている。
■webサイト
【今回の教室】
アミカス (福岡市男女共同参画推進センター)
アミカスの正式名称は「福岡市男女共同参画推進センター」という近寄りがたいネーミングだが、西鉄天神大牟田線「高宮駅」西口からすぐ、西鉄バス「高宮駅前」バス停すぐというアクセスは抜群で、近寄りやすい!
アミカスでは、講座・講演会の開催、相談事業や情報提供事業などのほか、男女共同参画の推進に取り組む市民グループへの支援事業、また、ホールや研修室などは市民の交流を育む活動の場として利用できる施設。
住所 : 福岡市南区高宮3-3-1
開館時間 : 9:30~21:30 (日曜・祝日は17:00まで)
休館日 : 毎月第2火曜日及び最終火曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日~翌年1月3日)
電話番号 : 092-526-3755
※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問い合わせください。
■ アミカス(福岡市男女共同参画推進センター) WEBサイト
http://amikas.city.fukuoka.lg.jp/
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