レポート日記
一覧に戻る会議の質が変わる!?~仕事で使えるファシリテーションを学ぼう~
開催日:2023年02月25日
通常授業
今回の授業は、会議・ミーティングの質を高める手法について、日々悩んでいる皆さんに向けて赤煉瓦文化館 2階で開催されました。先生はIT系のファシリテーターとして打合せの段階から様々な場をデザインしている金内透さん。
先生曰く、ファシリテーションは「みんなで素敵な未来を迎えに行く」ためのもので、ファシリテーターは「あせらず、なんとかなる」という気持ちで臨むことが大事だそうです。
ファシリテーションをする上で大事なのは、「人格と意見を切り離す」ことです。
社長が言っているから、いつも仕事ができる○○さんが言っているから、といったバイアスを外して、フラットな意見にして場に出すことで発想を拡散させ、平等に意見を集約していくことができます。
印象的だったのは、「人は同じ質問でも、尋ねてきた相手によって答えをつくりがち」ということでした。
たしかに、同じ「仕事は楽しいですか?」という質問でも、友人にされるか・両親にされるか・社長にされるかによって返答は変わってくるかもしれません。
ここからは、学長と金内さんのファシリテーションについてのトーク&質疑の時間です。
会議の前に雰囲気をつくるための音楽の効果、また場をより良いものにするためのアイスブレイクの重要性についてもお話いただきました。
ここで先生から、それぞれのノートに書くのではなく、付箋に書いてみんなのノートとして班ごとに使ってみてほしいという提案がありました。
コツを聞いたところで、実際にファシリテーションを体験します。2人一組になって、自分が掘り下げたいテーマについてイノベーションカードを使ったワークをします。
ファシリテーション側は相手の話を聞いてあげるだけ、意見をせずにただ同意してあげるというルールです。つい、意見をいいたくなる気持ちもありながら、ここでは自分で考えたことを言葉にしていくこと、それを聞いてくれる相手がいることによって一人で悩むよりも考えが深まることに気づくことができました。
最後にシャッフルレビューという形で、みんなの感想を誰が書いたのかわからない状態で採点し合いました。色々な人の感想を客観的な視点で見る不思議な体験でした。
他にもワークショップをするための心得など、盛りだくさんのお話をいただき、これからのファシリテーションの場が楽しみになる授業になりました。
Report:Azumi Ikeda
Photo :Yoshiki Mikawa Akane Kondo
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の先生】
金内 透
福岡在住。2007年に合同会社CGFM起業。フロントエンドエンジニア、UIデザインも担当するIT系ファシリテーター。「Create a Good Future Meeting (良い仕事は良い打ち合わせから)」を理念にデザインアドバイザーとして様々な企業の新規事業や仕様策定の打ち合わせの場からデザインしている。本業の他に、個人活動として「福岡にバフをかける」をテーマに、崇城大学デザイン学科と佐賀女子短大で非常勤講師、NPO)AIP様の新人研修講師、G's ACADEMY FUKUOKA、福岡ファシリテーション研究会(#flab福岡)などでワークショップを行っている。
<WEBサイト>
【今回の教室】
赤煉瓦文化館 2F
明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物です。
福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供しています。 国の重要文化財。
住所:福岡市中央区天神1-15-30
電話 : 092-722-4666
※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問合せください。
■WEBサイト
※駐輪場は、周辺の路上駐輪場をご利用ください。