レポート日記
一覧に戻る[大人の社会科見学] ドボク博士とゆく!福岡の水はどこからやってくる?バスツアー
開催日:2023年07月22日
コラボレーション授業
5月からシリーズ開催している大人気企画!!
今回は普段は入れない場所に潜入してきました。
本日の先生は、日本のみならずアフリカにも行ってしまうくらいアクティブで話が止まらない、ドボク博士こと松永昭吾さんです。
なんと!貸し切りバスです。ダムが好きな方、建築業界の方など個性豊かな参加者の皆さんを乗せて出発!移動中も車窓から見える風景を撮ったり、好きなダムの話で盛り上がったり、有意義な時間を過ごされていました。改めて、大人になってもこのワクワクやドキドキする気持ちを忘れず、学ぶ姿勢を持ち続けていきたいと感じました。
移動中も先生の話で大盛り上がり。ダムに関する話やクイズをたくさん出してくださいました。その中でも私が特に印象に残っているお話は、世界で1日800人がサハラ砂漠で亡くなっていること。中東戦争はヨルダンの水の奪い合いで起きたこと。世界の国の196カ国の内、14カ国の国や地域で水が原因で戦争が起きているという事実。とても衝撃的でした。
私自身も東日本大震災、熊本地震でライフラインが途絶え、水が使えない、でない経験をしているので、お話の中で共感できる部分が大いにありました。
いざ寺内ダムの施設見学です。外の蒸し暑さを忘れさせてくれるような涼しさ。年中12℃〜14℃とのこと。カエルも涼んでいました。寺内ダムの型式はロックフィルダムと言って岩や土を積み上げて造られています。外観はビラミッドのような形をしていました。
急な階段!滑らないように慎重に進みます。
寺内ダムの絶景スポットへ移動。通称「美奈宜湖」とも呼ばれます。遠くまで見渡せて気持ち良い!パワーもらいました。
最後のスポットは筑後大堰。大堰と聞いて何のことか分からない状態の私。これも学びです。日本三大暴れ川の一つ筑後川水系に造られています。そして福岡都市圏で使用している水道水の1/3はこの筑後川からもらっています。
筑後大堰はゲートを上げ下げして流れる水量を調節し、大雨でも洪水にならないようにしています。私たちの命も守ってくれている存在です。
1日を振り返って、私たちの何気ない日常が過ごせる裏側には、自然災害から学んだ先人たちの知恵と巧みな技術、自然の恵に感謝する学び多き熱い夏の1日でした。
<Staff>
Report:諸隈 万喜子
Photo:竹内 信子
Staff:岩田 郁美、坪田 政和
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の先生】
【今回の教室】
福岡の水道を支える筑後川水系
筑後川は、熊本県、大分県、福岡県、佐賀県の4県にまたがる九州第1の河川で、源を熊本県阿蘇郡瀬の本高原に発し、山岳地帯を流下し、九重連山から流れてくる玖珠川と日田市で一緒になり、筑後平野、佐賀平野を潤し、有明海に注いる。筑後川の名称は、寛永13年(1636)徳川幕府によって公式に“筑後川”呼ばれるようになったと記されており、以前は“千歳川”、“筑間川”、“一夜川”などと呼ばれるも、度重なる水害で流域住民を苦しめてきた暴れ川であるため、“筑紫次郎”という愛称がついている。
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