レポート日記
一覧に戻る冬の一大イベントの原点に迫る!~福岡クリスマスマーケットの秘密~
開催日:2023年10月28日
通常授業
福岡の冬の一大イベントである福岡クリスマスマーケット。福岡の街が数多くのイルミネーションで照らされます。ホットワイン等を楽しみにしている方もおられると思います。そんなイベントはどのようにできたのでしょうか?今回の授業ではクリスマーケットを企画した株式会社サエキジャパン代表取締役の佐伯岳大さんをお招きし、福岡クリスマスマーケットについて学びました。
佐伯さんは明るくユーモアを交えながら生い立ちから現在に至るまでを受講生に講義をしてくださいました。ポジティブで行動力溢れる人柄が話し方からも伝わってきました。
佐伯さんは、剣道をしていた父と祖父のもとで厳しく育てられたそうです。大学生になったばかりの時は、目標もなく日々を過ごしていましたが、亡くなった祖父の「我が胸に剣道理念抱きしめて死に行く今日ぞ楽しかりけり」という辞世の歌をきっかけに学生時代、起業されました。
「イベントがない福岡の冬に何かできないか」と思いクリスマスマーケットを企画しましたが、その当時、資金も実績もなく、周囲も否定的な意見だったそうです。しかし、あきらめず、先輩経営者からの資金援助や人脈を得て2013年に第1回目のクリスマスマーケットを博多駅前で開催し、27日間で100万人以上の人が来場しました。今では、旅行代理店、ホテル、映画とのタイアップや大学生とのコラボを行い博多駅前だけではなく、天神方面でもイベントが行われるようになりました。現在、クリスマスマーケットは多くの市民に親しまれるイベントになっています。佐伯さんは、11回目を迎えた2023年よりクリスマスアドベントに名称を変え世界一にすることが目標だと言われました。
佐伯さんは現在、株式会社GreaterFukuokaと共同で『九州麦酒株式会社』というビール会社も経営されています。PLEIADES BEER(プレアデスビール)を開発し、このビールを沖縄のオリオンビールのような存在にし、九州の名物にしたいとのことでした。
佐伯さんのお話は受講生の方々の刺激になったようで、グループワークでは活発な意見が出ました。
「クリスマスマーケットでこんな企画があったらいいな」という議題では、プレゼント交換会やポケモンGOとのコラボ、ドローンの活用など面白い意見がたくさん出ました。
「福岡の街でこんな企画があったらいいな」という議題では、福岡の食を活かした催し、色々な言語や方言でのラジオ体操、高齢者の方が喜ぶイベントが行われたら良いのではないかという意見が出て、様々な年代の方が多種多様な意見を出されました。
発想を実行することは大変なことですが、多くの人が「人のために何かをしたい」という思いは持っていると思います。今日の授業ではその一歩を踏み出す勇気がもらえたような気がします。
授業が終わった後、参加した皆様の顔が活き活きとしていました。挑戦したいという気持ちになれる充実した授業でした。
Report:野田真紀子
Photo:中牟田康、久保山大輔
Staff:森彩夏
【今回の授業のコーディネーター】
森 彩夏
1995年、福岡市早良区生まれ。
【今回の先生】
佐伯 岳大
1981年 福岡県鞍手町生まれ 42歳。大学在学中の2001年にリサイクル業を起業し、卒業後の2007年にサエキジャパンを設立。警備会社や飲食業、ビール会社の代表を務め、多方面で活躍中。2013年より「福岡クリスマスマーケット」を主催し、総合プロデューサーとして手腕を発揮する。2019年には、店舗数と動員数で日本一を達成し、さらなる10年に向けて躍進中である。
また「はかた夏まつり」「福岡ボルドーワイン祭」などを地域に根差したイベントを主催し、地域社会に貢献している。
<webサイト>
【今回の教室】
清川テラスcafé+
(株)Food Craft Japanが手掛ける、農園×カフェが一体となった体験型農園カフェ「清川テラス」。完全無農薬栽培で作られた野菜をその場で収穫販売、またサラダボールにして採れたての野菜を味わえる。また、イチゴの栽培も手掛けており、週末は子供限定の「都会のイチゴ狩り」も企画している。
住所:福岡県福岡市中央区清川1丁目12-4
営業時間:月~土 10:00~19:00 (最終受付 18:00)、日祝は定休日
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