レポート日記
一覧に戻るマイプロジェクト~わたしにもできる“まちづくり”~
開催日:2024年06月22日
通常授業
「まちづくり」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
天神ビッグバンのような大規模な開発?
はたまた、賑わいをつくるためのイベントづくり?
どちらも確かに正解ではありますが、少し「難しい」「とっつきにくい」という感じがしないでしょうか?でも、今回の授業を受けて思ったのは、「まちづくりへの関わり方は十人十色」ということでした!
今回の先生は、『大濠テラス』や『北天神花いっぱいプロジェクト』などを手掛けた戸田三喜郎さん、大牟田市で生まれ育ち、仕事の内外で大牟田の活性化に関わり続けている紫牟田あいらさん、そして、地元山形から九大に進学し、アフリカでの起業経験も活かしつつ、現在は九州で「農業×まちづくり」を実践されている池内学さんの3名。
まちへの携わり方もバックグラウンドも異なる3人が、自身の取り組みやまちに携わる思いなどを語ってくれました。
戸田さんは「まちづくり趣味でやっている」と語るほどまちづくりを愛する男。大濠テラスなどのプロジェクトも、「自分の妄想を形にした」ものだそう。
実は戸田さんはかつて積水ハウスの社員で、アイランドシティの開発などに携わっていました。そのころから全国各地の様々なまちを見に行って、まちづくりのアイデアを集めていたそうです。例えば、空き地にキッチンカーを集め、憩いの場を創出した「薬院テラス」(現存せず)は、北海道・トマムのまちから着想を得たそう!
紫牟田さんは大牟田に対する地元愛が強く、何か地元に貢献したいという思いがあったそう。大学で学んだ地域デザインを活かし、まちづくり会社「大牟田ビンテージのまち株式会社」に入社。また、市民組織「大牟田わかもの会議」にも参加し、公私にわたって活動されています。「自分にはこれといった才能がない」と話す紫牟田さん。「何もしないと埋もれてしまうから、自分から積極的に声をかける」ことを大事にしていると教えてくれました。
一方、池内さんは、「まちづくりをしよう」と思って今の事業を始めたわけではないそう。大学院時代の恩師に、「want(=自分のやりたいこと)をして生きなさい」と教えられ、そこからモザンビークにわたってビジネスを立ち上げ、帰国後も様々な企業に勤めることで、やりたいことを具現化されてきました。そうした経験から「自分がやりたいことをすれば、結果的に人が喜んでくれる」ことを知った池内さん。今手掛けている事業も、気づいたら地域活性化につながっていたんだそうです。
クロストークの後は、各テーブルで意見交換が行われ、参加者の方々は、今どんなまちづくりを行っているかや、こんなことしてみたい!というアイデアなどを思い思いに話していました!
今回の授業を通して感じたことは、一口に「まちづくり」と言っても、携わり方は様々だということ。自分がやりたい方法でまちづくりに携わることで、自分の個性や強みを生かすことができ、誰もが楽しみながらまちづくりに取り組めそうです!!
さあ、あなたはどんな「マイプロジェクト」に取り組みたいですか?
☆今回授業を行った「QHub 九州しあわせ共創Hub」を運営する九州博報堂さんのWebマガジン「Qラボ 九州しあわせ共創ラボ」に、今回の授業の様子やテンジン大学・岩永学長を紹介する記事が掲載されています!こちらもぜひご覧ください!
≪この授業のスタッフ≫
Staff 清藤 誉 坂井 麻美 田中 陽菜 細川 善弘
Report 森宗 楓矢
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の先生】
紫牟田 あいら
福岡県大牟田市で生まれ育つ。佐賀大学芸術地域デザイン学部在学中、グリーンバード大牟田チームに参加したことをきっかけに”大牟田ビンテージのまち株式会社”と出会い、2022年に入社。現在は、大牟田駅西口駅前広場の賑わい創出事業や大牟田わかもの会議の伴走支援を担当。大牟田市総合計画審議会、協働のまちづくり推進委員会などに市民公募委員として参画。「自分たちのまちは、自分たちでつくる。」という言葉をモットーに、公私にわたって、大牟田市のまちがより住みよいまちになるように活動している。
<WEBサイト>
大牟田駅西口駅前広場・カフェ204号(ハラハーモニーコーヒー)Instagram
池内 学
1989年、山形県米沢市出身。九州大学大学院 生物資源環境科学府修了し、単身アフリカ大陸東南部のモザンビーク共和国に渡り、現地法人設立と新規事業立ち上げを行う。3年後に事業譲渡し帰国。地方で事業再生を行う企業に入社後、株式会社ビズリーチへ転職し福岡オフィス設立に携わる。2018年より、キャベツの生産と卸事業会社の経営企画・財務を執行しながら農業界に携わり、現在は農業事業・地域開発を主とする株式会社terra設立。福岡市早良区曲淵に拠点も構え、宮崎県・福岡県にて「農業×まちづくり」を実践。
<WEBサイト>
戸田 三喜郎
愛媛県西条市出身。大学卒業後に積水ハウス株式会社入社。アイランドシティ開発室で販売責任者を務め、ゼロからの街づくりをする責任から住民第一号になり自治会立上げや一斉清掃、夏祭りなど各種活動を実施する。2014年、クレアプランニン株式会社に転職し、福岡県の官民連携事業にて、「大濠テラス 八女茶と日本庭園と。」を手掛ける。「薬院テラス」や「北天神花いっぱいプロジェクト」など、個人の妄想を企業へ提案して受け入れて実行されることを知り、公私で“まちづくり”を実践する。2022年、独立しフリーランス。
【今回の教室】
QHub 九州しあわせ共創Hub
九州博報堂が、社会課題の解決に向け多様なステークホルダーが垣根を越えてアイデアを出し合い、“共創”することで「地域の共創にドライブをかける場をつくりたい」と、2023年1月に社内の一角に設けたスペース。九州博報堂は、2020年に西日本新聞の子会社であった西広が博報堂九州支社と事業統合して社名変更した広告会社。
住所:福岡市中央区天神1-4-1 西日本新聞会館ビル 14階
※国体道路沿のビルになります。
※博多大丸の入口の横に、ビルの入口があります。
※14Fの九州博報堂のオフィス内になります。
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