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レポート日記

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わたしにもできる”まちづくり”のはじめ方

開催日:2024年08月24日

通常授業

 

 

今日は、大牟田市のコミュニティセンターえるるに来ています。大牟田わかもの会議と福岡テンジン大学の共催でイベントスタートです。

 

 

チェックインで参加者のみなさん同士で自己紹介。場が和んだところでゲストトークへ移ります。

 

 

 

1番目は橋本千嘉子さん。

5人の母親で、(株)ARCH代表取締役をし、下関市で空き家をリノベーションしています。橋本さんが手掛けた「ARCH茶山」は商店街の入口にあります。たとえ小さなお店でも、目立つところにあれば、まちの雰囲気は良くなっていく。まちづくりは「小さく始めてください」とのことでした。

 

 

 

2番目は谷口竜平さん。

広告デザイナーの視点で、宗像で事業をプロデュースしています。宗像に帰って来たとき、友人はゼロ。どうせなら好きなことをしようと、ツリーハウスを作り始める。それをSNSやフライヤーで発信したら、徐々に仲間ができていった。まちづくりは「好きなことをする」とのことでした。

 

 

 

3番目は冨山博史さん。

大牟田ビンテージのまち(株)代表取締役で、大牟田で空き家再生などを行っています。多くの人が「誰かの許可をもらわないと動けない」と思っている。もっと自分勝手に動こう!そんな冨山さんも最初は何をしていいかわからなかった。そんなとき知ったのが「グリーンバード」、思い立ったが吉日、冨山さんは大牟田でグリーンバードを始めたのです。

 

「自分たちのほしい暮らしは自分たちでつくる」と冨山さんは語ります。

 

 

休憩を挟んでワールドカフェというワークショップ。

岩永学長から問いが与えられます。

 

 

 

問い「わたしたちが持っている武器とは?」

 

グループワーク開始直後、「わたしたちかぁ〜」という声がいくつもありました。「自分の武器」ならよく聞く言葉。しかし今回は「わたしたちの武器」、みんなで意見を出し合います。

 

 

時間がたち、席替え。何人か残し、別のグループのところへ行き、話し合いの共有をします。

 

 

ここで、おもしろいグループが!

 

 

やって来た人に対し、元々いた人が「ようこそ、まめしば〜のグループへ」と紹介したのです。「まめしば〜って何ですか!?」と質問が湧き、場も湧きました。

 

 

ゲストの谷口さんは観光も手掛けています。

条件がそろえば、ウユニ塩湖に似た現象が起きる福津の砂浜。それを「かがみの海」と名付け、「かがみの海という観光資源」として売り出したのです。反響は上々とのこと。

 

 

名前をつけるだけで価値が生まれる、という事例をまめしばで実感しました。

 

 

次の席替えで、新しい問いが与えられます。

 

 

問い「目の前にある扉・壁を開いた先にあるものとは?」

 

 

 

今度の問いはみなさんかなり苦戦します。

 

 

グループワークの時間は終了。

各自、自分が元いたグループへ戻ります。

 

 

「おかえりなさい」「ただいま」

温かい言葉が聞こえます。

 

 

岩永学長「最後の問いです」

問い「何を問いかけられた気持ちですか?」

 

 

1人1枚A4用紙が配られます。

全員が黙々と作業を行います。

 

 

タイムアップ。

岩永学長は、

「言葉を言うだけでいいです。説明はいらない。なぜその言葉が出てきたのかお互いわかります。ではどうぞ」

 

 

 

 

スピーディーに発表が行われていきます。

発表を終えた会場の中に、さわやかな余韻がありました。

 

 

最後はみんながみんなに向けて拍手。お疲れ様でした。

 

 

 

 

<STAFF>

Report 與小田 俊宏

Photo  森 彩夏

Staff  田中 陽菜、戸次 まゆみ

【今回の授業のコーディネーター】

わたしにもできる”まちづくり”のはじめ方

岩永 真一

1981年、福岡市出身。広告業界でプランナーを経験し2009年に独立。大学生のときから街のそうじをしているグリーンバードに参加していたのをキッカケに、天神のまちづくり団体:We Love 天神協議会へ参画。独立したのをキッカケに福岡テンジン大学を企画し、2010年9月に開校・学長を務める。現在は、週1会社員・週1大学の教員など、複数の職場・仕事・プロジェクトに関わるパラレルキャリア(複業家)の働き方。

岩永真一ブログ

 

【今回の先生】

わたしにもできる”まちづくり”のはじめ方

橋本 千嘉子

山口県下関市出身。5人の子育てママ。 2001年から家業の株式会社上原不動産で取締役として勤務。遊休不動産を利活用するリノベーションで、下関市のエリア再生を目指すエリアマネジメント事業「ARCH」の代表。下関市の公民連携リノベーションまちづくり協議会会長として、空き家再生などを含め、山口県内にコワーキングスペースやレンタルスペースなど3拠点を手掛け、2024年には国土交通省主催 第2回地域価値を共創する不動産業アワード 空き家部門で優秀賞を受賞。現在、個人で所有する物件は60部屋以上。官民連携で新たに空き家再生プロジェクトも進行中。

 

■WEBサイト

株式会社ARCH

わたしにもできる”まちづくり”のはじめ方

谷口 竜平

1980年生まれ。福岡県宗像市出身。事業企画・都市デザイン・建築設計・広告企画制作・販促プロモーションを行うクリエイティブオフィスなどを経て2014年2月、個人事業主として開業。企業・団体、商品・サービスなどのミッション、ビジョンの整理・制作、事業の立ち上げ、ブランドづくり、コンセプトメイキング、事業戦略のサポート、企画・制作などのクライアントワークから自主事業などをプロデューサー・ディレクター・デザイナーとして行う。

 

現在、地元宗像の祖父母から受け継いだ家と土地の有効活用事業として、約10,000坪の里山もシェアする”むなかたシェアハウス”。自然に囲まれたワーキングスペース”むなかたシェアラボ”。ツリーハウスのある里山を親子で遊びと学びのある場にするプロジェクトを模索中。

 

■Web サイト


宗像経済新聞

森林レンタル forenta 宗像キャンプエリア

サイエンス里山ラボ

むなかた自然栽培推進会 / 宗像日本酒プロジェクト

むなかたシェアハウス

むなかたシェアラボ

 

わたしにもできる”まちづくり”のはじめ方

冨山 博史

1983年、福岡県大牟田市出身。一般企業に就職したのち、家業である株式会社カンカングループに入社(飲食業・不動産賃貸業)。現在、株式会社カンカングループ取締役副社長。2014年、空き家や空きビル、まちの空洞化の解決を目指し、まちづくり会社「大牟田ビンテージのまち株式会社」を設立。現在、「DIYリノベで愛着のある街づくり」をテーマに、入居者や市民と空き家やシャッター商店街を再生する事業や大牟田駅西口駅前広場の賑わい創出事業に取り組む。2024年、空き家を再生したコラボカフェ&バー、シェアシェルフ、イベント、レンタルキッチン、マルシェがぎゅっと詰まった店「gosenfu」をOPENさせた。NPO法人グリーンバード大牟田チームを立ち上げ、週に1回、街のゴミ拾い活動を続けている。

 

<WEBサイト>

gosenfu Instagram

【今回の教室】

わたしにもできる”まちづくり”のはじめ方

えるる (大牟田市市民活動等多目的交流施設)

西鉄大牟田線の新栄町駅前の再開発として、2013年に竣工した3階建ての大牟田市市民活動等多目的交流施設。大牟田市の市民活動団体の交流やネットワークづくりのためのサポートセンターをはじめ、活動に使用できる多目的ホール(体育館)、和室、料理室、創作室、音楽室、子育て支援センター「つどいの広場」、個人学習室などを備えた施設。

 

住所:福岡県大牟田市新栄町6-1

開館時間:午前9:00~午後9:30

休館日:毎月第1月曜日ならびに年末年始

 

■WEBサイト

大牟田市市民活動等多目的交流施設 えるる

https://www.omuta-eruru.com/

 

■アクセスマップ