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心地よい居場所を一緒に築こう ~コミュニティ作りの第一歩~

開催日:2024年08月24日

通常授業

 

 

人生100年時代、人は年を重ねても活躍できるという魅力を世に伝えたい。この想いが授業を生んだ背景です。居場所やコミュニティをつくったり見つけたりして、それを仕事でも家庭でもないサードプレイスとして生き甲斐に繋げる。そのヒントを得る授業になれば、との気持ちで当日を迎えました。

 

 

参加者は40代から80代の8名でした。3班に分かれて自己紹介から始まりました。人生経験が豊富な方々だけに、発言はよどみなく進み、場には安定感が漂っていました。そんな中、先生として登場されたのが伴克子さん(合同会社TANOSEAT代表)です。

 

 

伴先生は大学卒業後、専業主婦として2人の子どもを育てながら活動の場を学校や地域に広げ、国際NGO CISV日本協会九州副支部長、福岡手作りネットワーク共同代表などを歴任、豊かな彩りある人生を送る人たちを「タノシニアン®︎」と命名なさった方で、今も幅広く活躍されています。

先生のお話は約1時間に及び、そのゴールは「自分もできると感じる・思う」「なんか始めたいとワクワクする」そして「いろんな方法があるぞ~って妄想する」という3つでした。

 

 

まず先生から鋭い問いかけがありました。

「居場所とコミュニティって同じですか?」

唐突な質問に参加者は戸惑い気味でした。でもしばらくすると返答がありました。

「居場所は一人だけのものでもありうるが、コミュニティには複数の人が存在する」

「自分にとって心地いいのが居場所であり、人と人の繋がりを感じるのがコミュニティ」「双方の違いはその時々の自分の気持ちで変わりうる」

先生は人脈づくりについても言及されました。人との出会いで大切なのは「一期一会の心構え」であり「知らないことを教えてもらう姿勢」そして重要なのが「命に匹敵する大切な時間を相手から頂いている、という感謝の気持ちだ」と強調されました。

 

 

有意義なお話に魅せられてか、その後に訪れた1時間のグループ対話は盛り上がりました。対話のテーマは「あなたがタノシニアン®︎としてやってみたいこと」。すでに参加者間で心地よい関係が生まれていたようで、各人の発言に、うなずき合ったり、感嘆の声を上げたりと、その光景は旧知の仲間同士の会話のようでした。

 

 

対話後は班ごとにまとめた「夢」の発表会です。「子どもたちの居場所をつくりたい」「自分の得意を活かして人を元気にしたい」等々、力強い発言が続き、伴先生が掲げた三つのゴールは達成できたと思いました。

以前から、「人生経験を積み重ねた方々が有する穏やかさ」に、陽だまりのような温かさを感じていましたが、今回の授業でもそれを会場全体に感じました。「年を重ねるからこそ現れる魅力」にどっぷりつかった2時間でした。

 

Report 山崎みさ

Photo   前田也詠子

Staff    佐藤葉子、久保山大輔、みかわ よしき

【今回の授業のコーディネーター】

心地よい居場所を一緒に築こう ~コミュニティ作りの第一歩~

貴島 道拓

1992年鹿児島県出身。鹿児島大学卒業後、トヨタ自動車九州(株)に就職し福岡へ移住。トヨタに働きながら、ボランティアでテンジン大学に関わる。その後、2020年に独立し、個人でも”関わった人の道(価値観)を拓く“を人生の軸に、企業や行政と連携したワークショップ、対話型・体験型の企画運営を300回以上行なっている。2021年より、テンジン大学理事。

【今回の先生】

心地よい居場所を一緒に築こう ~コミュニティ作りの第一歩~

伴 克子

大学卒業後、専業主婦として2人の息子を育てながら学校・地域へ活動の幅を広げ、国際NGO CISV日本協会九州副支部長、福岡手作りネットワーク共同代表などを歴任。

2014年 Fukuokaオトナ塾を立ち上げ、国連広報センターと協力した大学におけるイベントなどを企画実行。2018年に合同会社TANOSEATを設立。福岡市R60倶楽部、西南学院大学コミュニティ講座など年間50本のセミナー、イベントを企画実施。2020年には、コロナ禍でオンラインでのシニアの交流会を主催し年に50回以上開催。2021年は彩りある豊かな人生を送る人たちを「タノシニアン®︎」としオンライン交流会を開始。デジタル庁デジタル推進委員。デジタル庁デジタル推進委員交流会のスピーカー。中野区なかの生涯学習大学ICT活用ゼミゲスト講師。

【今回の教室】

心地よい居場所を一緒に築こう ~コミュニティ作りの第一歩~

赤煉瓦文化館 2F

明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物です。

福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供しています。 国の重要文化財。 

 

住所:福岡市中央区天神1-15-30

電話 : 092-722-4666

※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問合せください。

 

■WEBサイト

赤煉瓦文化館 (福岡・博多の観光案内サイト よかなびへ)

※駐輪場は、周辺の路上駐輪場をご利用ください。