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“情報”とまちづくり~福岡のメディアのこれからを考える~

開催日:2024年05月25日

通常授業

皆様は福岡が好きですか?

福岡のことをどれくらい知っていますか?

福岡を知るためにどんなメディアをつかっていますか?

 

 

今回は地域とメディアの関係を中心に授業を行い、まちづくりを自分事として考えるためにはどうしたら良いのかを学習しました。

 

 

今回はゲストとして福岡のメディアに関係が深い4名をお迎えしました。

 

・松田香里さん/(株)キナックス代表取締役、プロデューサー

・宮崎泰さん/ラブエフエム国際放送(株)代表取締役社長

・田中智恵さん/(株)Ambitions(Ambitions Fukuoka 副編集長)

・石田剛さん/西日本新聞社 報道センター経済セクション次長

 

 

一つ目の問いは「みんなまちのことに関心がどれくらいあるんだろう」ということでした。まちに関心をもたせるためのローカルメディアの存在意義について各々お話をして頂きました。

 

 

松田さんは

天神ビックバンというまちが変わっていくタイミングで、天神のまちについて人々が関心を持つためには、メディアが市民に問いをなげかけ議論をできるようにすることが大切なのではないかと言われました。

 

 

宮崎さんは

今までしてきた公共施設の管理やホテルの支配人等の仕事は、まちづくりの一環であると話されました。現在、ローカルラジオでもまちづくりと関わっておられます。

 

 

田中さんは

福岡の問題点としてコミュニティが強い分、他業種との垣根を越えられていないことをあげられました。本を出すことでビジネスマッチングの機会をつくり、つながりを大切にしたいそうです。

 

 

石田さんは

新聞は市民とまちをつなぐ役割があると話されました。地域の課題が新聞社に届けられることもあり、それを発信していきたいとのことでした。

 

 

 

 

田中さんは、『Ambitions Fukuoka』を創刊された経験から、「情報を出し、まずは知ってもらうこと、情報を自分事としてとらえてもらうことが大切だ」と言われ、そのためにグルメやホークスなどの人々が興味を持つ情報もとりあげたいと言われました。

 

 

その他にも

「メディアとZ世代(若い世代)との相性」

「メディアの取材力の低下」

「ローカルメディアのこれかたの在り方」

等、様々な問題点を投げかけられました。

 

 

 

 

 

4名のお話を聴き、グループ対話が行われました。皆さん、お話しに刺激を受けたようで各グループで積極的な意見交換がされていました。「メディアと自分」「世代間で異なるメディアとの関係」など私がいたグループでも15分では足りないくらい多くの話題がでました。

 

 

 

 

最後に、石田さんは「新聞社は敷居の高いものではないので、もっと声を届けてほしい」と言われ、田中さんは「情報発信の方法は様々で、切り口が異なるメディアが増えると良いのではないか」と話されました。

 

 

宮崎さんは「ローカルメディアはみんなを巻き込んで共犯者にしていく」ことが大切なのではないかと発言され、松田さんも「人々が関心を持てばメディアもとりあげるので、メディアから受け取るだけではなく、一緒に活動し周りも巻き込んでいく」ことが必要だと話されました。

 

 

4名とも立場は異なりますが、お話を聴いて感じたのは問題に対して議論をすることの大切さでした。ただ情報を受け取り終わらせるのではなく、そこから自分は何を考えどう行動していくかということが求められているのではないかと思いました。

 

 

授業が終了した後、名刺交換をされる方もおられ積極的につながりをつくろうとしている姿が見られました。

 

 

「考え続けること」それが私たちにできる”まちづくり”なのかもしれません。様々な年代、立場の方のお話が聴けた充実した授業でした!

 

 

 

 

<STAFF>

Report : 野田 真紀子

Photo : 濱砂 順子

Staff : 前田 也詠子、三河 慶樹

【今回の授業のコーディネーター】

“情報”とまちづくり~福岡のメディアのこれからを考える~

岩永 真一

1981年、福岡市出身。広告業界でプランナーを経験し2009年に独立。大学生のときから街のそうじをしているグリーンバードに参加していたのをキッカケに、天神のまちづくり団体:We Love 天神協議会へ参画。独立したのをキッカケに福岡テンジン大学を企画し、2010年9月に開校・学長を務める。現在は、週1会社員・週1大学の教員など、複数の職場・仕事・プロジェクトに関わるパラレルキャリア(複業家)の働き方。

岩永真一ブログ

 

【今回の先生】

“情報”とまちづくり~福岡のメディアのこれからを考える~

松田 香里

宮崎県出身。熊本大学卒業後、福岡で出版社~広告会社に勤務。2007年福岡初/発の企画・戦略型PR会社として、キナックスホールディングス(現:キナックス)の創業に加わる。行政、企業、団体、個人、各種プロジェクトの広報担当としてメディア対応の第一線に立ちながら、広告会社等のブレーンとしてコミュニケーション・PR戦略の策定や現場に携わる。2017年7月に代表取締役に就任。まちづくりにおいては、過去に天神明治通り街づくり協議会や福岡地域戦略推進協議会の事務局広報をサポート。2010年~2021年閉館まで天神イムズの広報や、2015年~2023年立命館アジア太平洋大学の福岡PR事務局も担当した。

“情報”とまちづくり~福岡のメディアのこれからを考える~

宮崎 泰

1995年、西日本鉄道株式会社入社。バス部門を皮切りに、広報、九州観光推進機構(派遣)、ホテル事業、都市開発(商業施設運営)など様々な部門・業務を経験。バス部門では全九州バス乗り放題乗車券『SUNQパス』や、『福岡オープントップバス』等の開発に関わる。ホテルや都市開発でも一貫して営業企画や様々なプロジェクト立ち上げを担当。「いま自分が関わっていまちが、今より少しでも良くなるために。」を信条とし、企業活動がまちづくりに対して出来ることは何か?を日々模索中。2023年4月より現職。LOVEFMにて、自身が企画・立案した番組【まちづくりラジオ】が毎週土曜日朝7:30から放送中。

 

<WEBサイト>

LOVE FM

西日本鉄道

 

“情報”とまちづくり~福岡のメディアのこれからを考える~

田中 智恵

2008年エン・ジャパン株式会社に入社し、中途採用支援サイトの法人営業に従事。2012年には株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(現:株式会社リクルート)に入社し、結婚情報誌ゼクシィの企画・セールスに携わる。大手結婚式場、ホテル、ゲストハウスの他、海外ウエディング手配会社など多岐にわたるクライアントを担当し、ゼクシィを活用したソリューションを提供するほか、別冊などの新プロダクトの造成にも携わる。2019年よりNewsPicksに入社し、広告セールスに携わった後、株式会社アルファドライブAmbitions事業部に配属。 Ambitionsのセールスに携わる傍ら、AmbitionsFUKUOKAを起案し、セールス&副編集長として創刊に携わる。

 

<WEBサイト>

Ambitions

【今回の教室】

“情報”とまちづくり~福岡のメディアのこれからを考える~

GMOペパボ株式会社 福岡オフィス内「ペパステ」

GMOペパボは、「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」というミッションのもと、個人向けインターネットサービスを多数展開しています。レンタルサーバー「ロリポップ!」などの開発等を行う福岡オフィスに設置されたアウトプットエリア「ペパボ天神ステージ(通称:ペパステ)」では、社内外のイベントやセミナーを多数開催しています。

住所 : 福岡市中央区天神2-7-21 天神プライム7階

 

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