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レポート日記

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[天神朝キャンパス] おとなの社会科 ~新聞というメディアのうしろ側~

開催日:2011年12月21日

天神朝キャンパス

【特別授業】 天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?

We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/

 

 

 

 

今年も残すところ、数日になりました。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

一年の中でも忙しい時期の朝早くの寒い中

25名の方が新聞の裏側を勉強しに来てくれました。

今回の先生は西日本新聞社 編集局報道センター女性記者さんです。

 

 

■あなたの情報源は何ですか?

参加者の皆さんからは、

やっぱりインターネット やTwitter の意見が!!

残念ながら、新聞という言葉は出てこなかったです・・・。

携帯電話やSNSの普及で、今は何処でも情報を得られる時代に。

新聞に関わる機会が少なくなってきたというのが

現在の状況ではないでしょうか。

 

 

 

「あなたは、新聞購読してますか?」

 

 

家庭の2、3割しか購読していないのが現状と言われる中で、

この日、参加してくれたほとんどの方が新聞を購読されていました。

 

 

 

 

 

■新聞とは・・・

新聞とは、10万字以上で一日の出来事が詰まっている情報の山、

1部130円で販売されている「情報」で、

約300人ほどの記者が、情報を編集して記事にし、

それを文字として受け取っているものです。

 

 

けど、興味がないものしか目を通さない!!

 

 

みなさん、どこを読んだらいいのかわかりますか?

先生がオススメ【新聞の読み方】は・・・

 

 

一番目、1ページ(1面)の頭

二番目、四コマ漫画がある事件・人・話題面(テレビ欄ページの裏)の頭

三番目、上記事件・人・話題面の右隣ページの左頭

 

 

この三つが記者さん狙いの記事が掲載されています!

ぜひ、読んでみてください。

福岡の街のことについては、 福岡都市圏・福岡ワイドページに掲載されています。

 

 

 

 

そして、数日前にマスコミが大慌てとなった

北朝鮮民主主義人民共和国・金総書記の死去が記事になるときの話。

ソウル支局からテレビ報道される10分前 に速報が入り、

直後に関係各所に電話取材、アンカーの人がまとめて記事へ!!

ということで、速報が入って30分後には号外が配られるというスピード感でした。

 

 

■キャンペーン報道について

今回の先生が担当した特集記事についてのお話です。

その特集とは「児童虐待について」でした。

 

 

マスコミをはじめ、虐待のニュースがあると

「虐待する親はひどい親」というニュアンスのものがほとんどで、

取材する側やそれを受け取る側の人みんなが「ひどい親」だと思ってしまいがちです。

 

 

しかし、先生は記者として、マスコミとして、

この「児童虐待」について追求していくうちに、

とある子育ての環境に原因があることが浮き彫りになってきました。

 

 

600人以上からのアンケート調査を実施し、

そこから見えてきたものとは。

・親の社会からの孤立感

・シングルマザー

・親から虐待された経験を持つ人が親になって繰り返す

などの環境風景が見えてきた、と言います。

 

 

 

 

特に「福岡」においては、

女性人口が多く、中洲などの歓楽街もあるため

シングルマザー(風俗嬢)の虐待についての話もありました。

 

 

記者ということで様々なところへ取材に行ったお話から

・経済的に余裕がなく、夜の仕事をしている人が多い

・頼れる、相談する人がおらず、子どもについつい当たってしまう

・元夫のDV問題

などなど、先生が取材して触れたリアルな話は、

「やっぱり自分の子供は可愛いから虐待はしたくないけど、どうしようも無い気持ちになって子どもにぶつけてしまう・・・。」というような、置かれた環境によって発生してしまうというものでした。

 

 

そして見えてきた光が

・まわりの人たちに声をかけられるだけで、一人ではないと思えて前向きになれる

ということ。これを、地域や職場、コミュニティなどが担うだけでも、心の負担が軽減されるということでした。

 

 

 

 

 

■メディアとしてできる問題提起

新聞というメディアの力で、今までの「児童虐待」のイメージを改善し、読者みんなに問題提起して、社会としてこの問題をどう解決していくのかを問いかけたい。という先生の想いと、「今までは文字という形でしかニュースに接する機会のなかった新聞ですが、その事実に接している記者と直接話を聞くだけで、新聞や、その裏にあるニュースとの距離が近くなりますよね」という岩永学長の言葉に、いろんな世の中の事実が、ただの情報ではなく自分の身の回りの出来事として身近に感じられそうな時間になりました。そして人と人の繋がりは大切だなと改めて痛感しました。

 

 

新聞とは、いろんなドキュメンタリーが詰まっている

朝早くから参加された皆さん、どうもおつかれさまでした。

 

 

(ボランティアスタッフ 吉田 篤史)

 

 

 


 

 

 

【今回の先生】

西日本新聞社 編集局報道センター女性記者

 

 

 


 

 

 

【今回の教室】

西日本新聞会館

住所 : 福岡市中央区天神1-4-1