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レポート日記

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よく会う人の筆跡を、あなたは思い出せますか?

開催日:2025年07月26日

通常授業

「筆跡」という言葉から、心のゆとりや人間らしい豊かさを感じる方も多いのではないでしょうか。スマートフォンで文字を打つのが当たり前の今、今回の授業では、あえて手書きの文字に注目しました。便利さから少し離れ、手で文字を書くことで特別な気持ちを共有できたり、懐かしいあの時のことを思い出せるかもしれない。そんな講師の想いをもとに授業が開催されました。

 

まず、参加者8人を、4人ずつのグループに分け、「最近、手書きで手紙を書いたのはいつ?」というテーマをもとに対話を始めました。「毎日メモを手書きしている」、「手書きのジャーナリングを習慣にしている」、「年賀状以来書いていない」など、参加者によって手書きとの関わり方はさまざま。改めて「手書き」に注目することの奥深さを感じました。

 

場が温まった後、次に講師から紹介されたのは、意外にも「ポストイット」の開発秘話。粘着力が中途半端だった“失敗作”が、逆に新しい価値を生み出したという話に、会場からも驚きの声が上がりました。デジタル時代の今もなお、ポストイットはコミュニケーションの手段として活用されています。これは「筆跡」に触れる数少ない機会となっているのではないでしょうか。

 

 

その後のワークでは、「あなたを“ひらがな一文字”で表すとしたら?」というユニークな問いが投げかけられました。意味を伝達できる漢字一文字と異なり、「ひらがな一文字」というテーマに困惑の表情を見せながらも、参加者たちは一生懸命考えていますが、なかなかの難題です。自分の性格をひらがなの「かたち」に表現する人、ひらがなの持つ「雰囲気」や「音」に注目して自分の一文字を選ぶ人、子どもの頃のあだ名の一文字を掲げる人など、さまざまです。文字のどこにどのような意味を見出すのか、人それぞれだと感じました。

 

手書きと身体運動に関する論文の紹介を経て、最後に、「誰にどんな手紙を書きたいか」を共有する時間がありました。「亡くなった親族に感謝を伝えたい」、「過去の自分に言葉を贈りたい」、「歴史上の人物に問いかけたい」など、手書きだからこそ生まれる感情の深さを実感しました。

 

 

デジタル中心の暮らしの中で見落としがちな「筆跡」。この授業を通して、たとえ一言でも、誰かの手書き文字に目を向けたくなる、そんな気持ちが芽生えた時間でした。

 

 

Report/Photo    山崎みさ

Staff    冨永晶、今里恵美、佐藤葉子、池田幸治

【今回の授業のコーディネーター】

よく会う人の筆跡を、あなたは思い出せますか?

與小田 (ヨコタ) 俊宏

福岡県出身。大学でファシリテーションを学び、福岡市や糸島市、直方市などの現場でファシリテーションに携わる。2024年5月からは福岡テンジン大学のボランティアスタッフとして活動している。古賀市の「こがのば実験室」にメンバーとして参加し、2025年1月に宇宙食のイベントを開催した。

【今回の先生】

よく会う人の筆跡を、あなたは思い出せますか?

まちのみなさん

福岡のまちに暮らす・働く・遊ぶヒト、参加者みなさんひとりひとりが先生です。

【今回の教室】

よく会う人の筆跡を、あなたは思い出せますか?

赤煉瓦文化館 2F

明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物です。

福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供しています。 国の重要文化財。 

 

住所:福岡市中央区天神1-15-30

電話 : 092-722-4666

※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問合せください。

 

■WEBサイト

赤煉瓦文化館 (福岡・博多の観光案内サイト よかなびへ)

※駐輪場は、周辺の路上駐輪場をご利用ください。