レポート日記
一覧に戻る“感じる”から始まる、わたしの価値観探し~こころの休憩時間~
開催日:2025年08月23日
通常授業
「最近忙しくて余裕がないな」「なんかモヤモヤするけど、まあいいか」そう感じている人は現代社会において少なくないと思います。本当は自分の気持ちと向き合いたいのにそれがなかなかできない。
今回の授業では答えのないアートを通じて、自分の心の中を見つめました。

今回の授業の先生は西南学院大学在学中で様々なアーティスト活動をしている在さんです。在さんが絵を始めたきっかけは「自分の感情を見える化したい」と思ったからだそうです。絵を通してマイナスなものをポジティブにしたいとのことでした。授業は在さんの絵を見て、イメージするものを考え、この絵を見たい時、見たくない時の気持ちを考えるという形式で進んでいきました。

1枚目は緑色と赤色の人物がかさなっているような絵でした。私はこの絵から不安をイメージしました。人とのつながりを求めているけれど、それに対して傷つくのではないかという不安定さをかさなっているところの顔の表情から感じたからです。
同じグループの人からは「夫婦喧嘩を連想した」「沼の中でもがいているけど本人は幸せそう」といった意見がでました。
在さんはこの絵は「愛することに対する恐怖と希望、自分以外の他者はコントロールできないけど、それでも人と交わる快楽がある」ということをイメージして書かれたそうです。

2枚目は蛇のようなものが描かれている絵でした。私は成長と反抗をイメージしました。周囲の妨げがあっても上にいきたいという意思を感じたからです。
同じグループの人は「両端に描かれているのが世間の目なのではないか」「真ん中の顔はゆがんでいるが、優しい人にも見える」という意見が出ました。
在さんは「教育に対する違和感、対話をする意思がない大人への失望、理不尽に耐えた自分への誇り」を描いたと言われました。

同じ絵を見ても考えることが異なるということはわかっているつもりでしたが、今回は改めてそれを実感したように思います。
在さんは、社会のポジティブではなくネガティブも絵の力で美しくして、暗いものも受け入れても良いのではないかと最後におっしゃられました。絵や音楽等のフィクションを通じてそれをやわらかく受け入れることが大切だそうです。
芸術は不要不急のもの、とコロナの際、言われたこともありました。しかし、自身の心を見つめるためには芸術は必要です。負の感情を含めて自分の心を大切にすること、もやもやする気持ちを受け止めること。それができるようになれば自分のためだけではなく、社会の豊かさにもつながっていくと思いました。

<STAFF>
Report:のだまきこ
Photo:いまざとえみ
Staff:前田也詠子、こがだいき
【今回の授業のコーディネーター】
前田 也詠子
2000年福岡市生まれ。西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒。大学2年から福岡テンジン大学のボランティアスタッフとして参加しており、「ふくおか対話と学び学園祭」や「ふくおか夜なべ談義」、大学生の学び場「Liberal Arts Program for Next Leaders(通称:LAP)」の事務局を担うなど、対話を主軸とした活動に力を入れている。現在はアート販売の仕事に携わりながら、毎日イラストを描いたり、「アート×対話」のワークショップ作りをしたり、日々自分のやりたいことを楽しんでいる。
<Instagram>
プライベート用
https://www.instagram.com/lap_maeko/
イラスト投稿用
https://www.instagram.com/maekogram/
Liberal Arts Program for Next Leaders
【今回の先生】
在
西南学院大学人間科学部心理学科4年のアーティストである。「色の力でネガティブなものでさえも美しくしたい」という願いから、福岡県内外問わずグループ展や個展、ライブペイントなどを複数回開催している。「存在感をもちながらも目に見えない不可視の世界や抽象的な概念の表出」がコンセプトである。セブ島での路上販売など、日本のみならず世界での販路も拡大中である。
<webサイト>
「在」公式Instagram
【今回の教室】
QHub 九州しあわせ共創Hub
九州博報堂が、社会課題の解決に向け多様なステークホルダーが垣根を越えてアイデアを出し合い、“共創”することで「地域の共創にドライブをかける場をつくりたい」と、2023年1月に社内の一角に設けたスペース。九州博報堂は、2020年に西日本新聞の子会社であった西広が博報堂九州支社と事業統合して社名変更した広告会社。
住所:福岡市中央区天神1-4-1 西日本新聞会館ビル 14階
※国体道路沿のビルになります。
※博多大丸の入口の横に、ビルの入口があります。
※14Fの九州博報堂のオフィス内になります。
■WEBサイト
■マップ



