レポート日記
一覧に戻る「就活」ってなんだろう? ~社会人になる前のカタリバ~
開催日:2011年12月23日
通常授業
初々しいスーツを身にまとい、少し肩に力が入りつつも背筋を伸ばして颯爽と歩く。
そんな学生(おそらく就活生)の姿が目立ってきた天神の街で、
彼ら同様に就活真っ只中の現役大学生が授業を開催しました。
◇授業テーマ
「就活」ってなんだろう? ~社会人になる前のカタリバ~
社会人って何?就活ってどうしたらいいの?
働くってどういうこと?自分は何がしたいんだろう?
誰しも一度は向き合うだろうそんな疑問や不安を、
社会人のお兄さんお姉さんに思う存分聞いてみよう!気軽にお喋りしよう!という授業です。
今回の会場は、アットホーム感あふれるギルドカフェコスタ(GuildCafe Costa)。
約30名の学生と、少し先輩の社会人6名(本授業の先生)が、ドリンク片手にテーブルを囲んで
「就活とは?働くとは??」について対話します。
◇授業の流れ
【1】先生紹介、学生の自己紹介 +「現在の不安・疑問を話そう」
【2】ワールドカフェ:「働くってなんだろう?」先生(社会人)の話し×3回
【3】今日の気づきと学びの発表
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【1】先生紹介、学生の自己紹介 +「現在の不安・疑問を話そう」
まずは先生と学生で楽しく自己紹介リレー。
学生のみなさんには、現在の“就活・働く”に対する疑問や不安についても
発表していただきました。
・漠然としている、ただただ不安
・忙しそう、ストレスが多そう
・行きたいところが見つかるかな、面接やESが不安(何をすれば内定が取れる?)
学生から出た意見には、
「働くことや就活に対する、漠然とした大きな不安」という共通項が見受けられました。
次に、先生のファシリテーションのもと「ナゼ不安を感じているのか?」
といった不安要素の原因を探る取組みに進んでいきます。
・ニュースや就活生の姿など、まわりの情報や空気感が不安にさせる
・会社のパンフを見たり説明会に行ったりしても、自分に合った会社かどうか判断できない。会社選びが慎重になりすぎる、何がしたいかわからなくなる
・やりたいことが決まっていない。行動するにしても“これで間違っていないか?”といった不安が拭えない
・会社説明会では、説明されること全てが良く聞こえる。どこも似たような印象でわからなくなる
・就活や仕事について人に聞く機会が少ないから日々疑問が募る
(ゼミの先輩や内定者など特定の人ならいるけど、就活のノウハウっぽくて・・・)
色んな意見が出る中、「その不安わかる、うんうん!」と真剣な表情で頷く学生の姿が印象的。
数十、百社に対してエントリー(申込み)をし、膨大な情報を貰い説明会に行くけれど、
どことなく「こなしている感」を得ているだけで、焦りや不安は日々募っていくという話しも出ていました。
肩の力を抜いてゆっくり考える時間や、働いている人に話しを聞いてもらえるような時間が足りない、
自分の今の立ち位置ややるべきことの整理をする必要があるのかもしれない、といった意見も聞こえてきます。
【2】ワールドカフェ:「働くってなんだろう?」先生(社会人)の話し×3回
ここから、本授業のメイン。先生の「働くとは?」のお話と同テーマについての対話の時間です。
先生たちは、実際にどんなふうに働いているかを学生に熱弁。みんな本当に楽しそうに話していました。
「毎日働くのが楽しい!学生もいいけど、社会人はもっと楽しい(かも)!」という声もチラホラ・・・
また、とあるIT系で働く先生は、働くにあたり”自分の譲れない条件”の話しをしていました。
「①学校を元気にする、という自分の夢を叶える②日々挑戦し続けられるフィールドにいる、
この2つが私の大事にしている働くことへの条件!」
と先生が話すと、学生から一斉に「なんで?どうやってそんなの見つけたの?
今はその条件通り働けてる?」と質問の嵐です。
そして、先生から学生に質問が投げられ対話スタートです。
Q「現時点の考えでよいので、働くことで自分が大事にしたいことってある?」
A
・とにかく楽しみたい/わくわくや期待の中にいたい
・お世話になった人へ恩返しできる
・面白い人、自分をより高めてくれる人と働ける
・素の自分で居続けられる
・人を助けられる(誰かのために働く)
・新しいことに挑戦し続けられる
・、、、、正直ない!
あの人の考えは私と一緒だ、ここは違う、なんでそう思うの?それイイね!
と、対話は盛り上がりを見せます。
【3】今日の気づきと学びの発表
最後は、授業を通しての気づきや学びを踏まえ、
明日からの自分に向けて【行動表明】をする時間です。
→今の学内活動を続けるのと平行して、今のうちに学外の他活動にも色々挑戦してみる(大2年生)
→自分は人見知りだけど、自分のニーズに近いものを探すためにも色んな社会人に会いに行ってみる(院生)
→説明会だけでなく、直接自分の興味の近い業界の人を訪ねてみようと思う(大3年生)
→一度社員と話してこの会社はないなーと思ったけど、夢を諦めるのはやっぱり勿体ない。もう一度その会社を訪ねてみる(大3年生)
→今の自分のアイディアや気持ち(何がしたいのか)を言語化する。明日から未来日記をつける!(大3年生)
→今からたくさんの社会人と会って社会勉強する。学外の活動で色んな人と一緒に働ける機会を作る。(大1年生)
学生たちは、十人十色それぞれの思いがこもった行動表明をしてくれました。
「自分はどうありたいか」を考えることは判断するときの基準となり得るでしょう。
時にはじっくり自分の思いに立ち返ったり、いつもは関わらないような人や情報に触れたりしながら、
自分の視野を広げ、思考を柔軟にして少しでも足取りを軽く前に進んでいってもらえたらな♪と思いながら授業を見守っていました。
恐らく、今日このカフェに来た学生たちは、沢山のモヤモヤを宿題として持ち帰っていったでしょう。
そのモヤモヤが今後どのようにカタチを変えていくのか、また彼ら彼女らに会って見てみたいものです。
そしていつかまた、迷いや不安で苦しくなったりした時には、
ギルドカフェ コスタに、この教室に帰ってきてください、というところで授業を終えました。
(ボランティアスタッフ 小畑 怜美)
【今回の先生】
【今回の教室】
住所 : 福岡市中央区大名1-10-14-2F