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レポート日記

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[シリーズ] もっと魚を好きになる。 ~今宵は「セリ」で大人の夜遊び!~

開催日:2012年01月28日

通常授業

「福岡は魚がうまい!」

とは福岡の中でも、全国的にも有名です。

でもなんで福岡の魚は美味しいのか?

その秘密を覗きに、魚市場にセリの見学へやって来ました。

 

 

とは言え、セリが始まるのは早朝ですから、授業は朝2時から始まります。

すごい時間の授業になってしまいました。

 

 

ところが、参加する生徒さんは全員出席!遅刻無し!

 

 

「こんな時間の授業なんて面白そうだと思って」

と聞いたときは凄く嬉しかったです。

 

 

先ずは、見学に行く前にセリの簡単な説明です。

ちなみに、授業の始まりのあいさつは「おはようございます」でした。

もう朝です。

 

 

【簡単にまとめると】

・市場は朝3:00にサイレンが鳴ってスタート。

 これは他の地域(大体5:00スタート)と比べても早く、船からの水揚げは1:00から始まる。

・市場にいる人の役割は帽子の色で変わる。

 白→セリ人、グレーと赤→仲買

・『セリ人が魚の前に移動して、そこに仲買が買い付けに集まる』を繰り返す。

 特徴的な言葉づかいや手の動きに注目。

 

 

等があります。

そんな、独特の雰囲気を楽しんで貰えたら、という事で、

3:00の開始に向けて魚市場に移動します。

 

 

先ずは、二階の見学スペースからセリの会場を見下ろす位置に来ました。

ここで、3:00のセリの開始を待ちます。

 

 

先ほどの説明どおり、様々な色の帽子を被った人が集まって来ました。

セリの開始です。

 

 

白い帽子のセリ人を囲む様に、仲買の方達が集まっているのが分かります。

しかも、その取引がとても速い!あっという間に一つのセリが終わってしまいます。

 

 

先生から直に質問・解説を聞きながらの見学だと、その時々での見どころが分かったり、気になった事がすぐに解決したりするから、とても助かります。

そして、見学が数倍楽しくなります。

 

 

 

 

今度は下のフロアに移動して、実際に取引を行なっている様子を間近に見学しました。

 

 

すごい人数の仲買方達や、積み上がった箱の数、新鮮な魚達等々、

見どころは沢山です。

 

 

取引が終わっても、外はまだまだ真っ暗です。

この後、魚は魚屋さんや飲食店が買い付けに来る仲卸市場へと運ばれます。

 

 

 

 

見学の後は、座学の時間です。

先ずは安川先生からの長浜鮮魚市場の特徴と、福岡のお魚事情のお話です。

 

 

【要約しますと】

・福岡の魚が美味しい最大の理由は、直接水揚げが出来る事

 コレって、大都市圏では唯一と言える程スゴい事なんです。

 そして、水揚げが出来る=流通の拠点にもなれる事にもなります。

・福岡県が水揚げ一位の魚は意外と豊富

 真鯛、フグ、ワタリガニ等が有ります。どれも人気の食材ですね。

・年間取り扱い量は日本5位(10万t、500億円)

 ただ、年々減少しているそうです。美味しい魚が食べられるだけに、これは残念です。

・水揚げの取り扱いが全体の85%

 ちなみに、有名な築地は30%程しかありません。如何に高い数字かが分かります。

 

 

さて、そんな福岡が誇る魚食文化をもっと大きく、ムーブメントにするにはどうすれば良いのか?

みんなでワークショップして考えてみました。

 

 

ちなみに、それぞれチーム名をつくっています。

こちらはチーム・ゴマサバ!

 

 

そして発表では….

 

 

マスコットキャラクターが小学校に派遣されたり、節約レシピを紹介したり。

 

 

『子どもが魚を好きになる』大事だと思います。

 

 

発表を聞いた安川先生からは、

「皆さんの意見が聞けたのはとても貴重で新鮮な体験だった」

「これら大きなヒントを活かして、これから福岡の魚食文化を活気づかせたい」

と感想を頂けました。

 

 

まちづくりに繋がるワークッショップは、生徒にも先生にも大きな収穫になったのではないでしょうか。

 

 

見学有りワークショップ有りと、早朝(深夜?)から濃密な時間を過ごせました。

参加してくださった皆様、早起き(夜更かし?)おつかれさまでした!

 

 

【お知らせ】

福岡市の魚市場では、毎月第2土曜日に感謝デーを開いています。

仲卸市場の見学が出来ますので、ゼヒゼヒ行ってみてください!

 

 

(おまけ)

授業の後はみんなで朝ご飯。魚市場となりの定食屋さんにおじゃましました。

 

 

(ボランティアスタッフ 山路 祐一郎)

 

 


 

 

【今回の先生】

安川 浩平 (福岡市職員/中央卸売市場鮮魚市場勤務)

 

 


 

 

【今回の教室】

福岡市中央卸売市場鮮魚市場

住所 : 福岡市中央区中央区長浜3-11-3