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レポート日記

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フロマエ・カタランネ~『銭湯×◯◯』から始める浴場物語。「おフロ音楽会も有るよ!」

開催日:2012年05月26日

通常授業

 

テルマエ・ロマエ観ました?

阿部寛が面白すぎると話題沸騰、大ヒットしてますねー。

そんなテルマエ・ロマエの映画化決定よりも発案は早かったのではないかと言えるほど、長い構想期間を経て、あたためにあたためた「銭湯」の授業が開催されました。

 

 

今回の教室は、地下鉄唐人町駅最寄り、黒門交差点から少し裏道に入ったところにある「荒戸湯」です。荒戸湯さんは大濠公園ランナーが利用しやすいように、ランニング前のロッカーの使用を許可してるんですよ!荷物を預ける→ランニング→銭湯→コーヒー牛乳 という黄金のローテーションを組めるわけです。

 

 

さて、女湯にて受付をし、浴場のどこでもドアをくぐって隣の男湯に移動。男湯が授業のメイン会場です。

 

 

 

 

気さくな番台のおばちゃんと授業コーディネーター山路さんとの対談にて授業スタート。

 

 

 

 

おばちゃんが番台を務めることになった経緯は、学生時代の下宿先が荒戸湯で、お手伝いをしているうちにそのまま働くことになったそう。最初は、男性の裸を見るのは恥ずかしかったとのこと。あこがれの職業も楽ではないんですね。

 

 

 

 

昔からあるガス灯や、飾ってあるポスター、お相撲さんのサインなど、物の背景にある思い出話が次々に出てきました。ちなみにトイレに絵を飾るとマナーがよくなるみたいです。

 

 

風呂が家に当たり前にない頃は、銭湯に行くことは生活の一部でした。銭湯の数も多かったようです。

赤ちゃんを連れてくるお客さんも多く、みんなで抱っこしあったりしていたそうです。今はあまり見られなくなった光景の一つかもしれませんね。

 

 

しかし、今でも毎日のように銭湯に来るお客さんもいて、そういう人はおばちゃんやお客さんとおしゃべりに来るのが目的のよう。顔は知らなくても裸の付き合いができる。体を洗うだけの場所じゃない。まさに社交場なんですね。

 

 

対談が終わって、なんと続いては銭湯という空間を使った新発想の遊び方「おフロ音楽会」です。

 

 

 

 

ライブを行ってくれたアーティストは、普段の仕事と音楽活動を両立させているAYAさん。浴槽のへりに腰をかけ、アコースティックギターをかき鳴らしてまず歌ってくれたのは即興「お風呂の歌」。AYAさんの伸びやかな声が浴場の壁から壁へと反響し、今まで感じたことのない空間に包まれました。「湯船につかって口ずさむことありますよね。歌は気持ちいいときに歌うもの」とお風呂のことをずっと考えていたAYAさんは言葉を添えました。

 

 

次の曲は、どこか懐かしい雰囲気のある銭湯は古時計のイメージと「大きな古時計」。そして、AYAさんのオリジナル曲が披露され、最後は全員で「Stand By Me」を大合唱。荒戸湯にみんなの声が響き渡りました。

 

 

 

 

「おフロ音楽会」が盛大に終わったところで、席にもどって「銭湯×○○」ワークショップです。「銭湯×音楽」といったような、銭湯との思わぬ組み合わせで面白くなりそうなものをグループに分かれて話し合います。

 

 

 

 

歌を歌った後ということもあってかグループワークは盛り上がり、次から次へとアイディアが出てきました。「銭湯×プラネタリウム」「銭湯×バーカウンター」「銭湯×写真展」「銭湯×水風船対決」「銭湯×カラオケ」などなど、面白そうな企画アイディアが発表されました。

 

 

 

 

銭湯は減ってきています。

「今まであった銭湯がなくなったときのショックは大きかった」と参加学生が言っていました。

家の近くを探してみると銭湯があるかもしれません。

10月10日は銭湯の日らしいです。

もっと銭湯を愛しましょう。

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 青柳 雄太)

 

 


 

 

【今回の先生】

佐伯 登志子 (荒戸湯番台)

 

 


 

 

【今回の教室】

荒戸湯

住所 : 福岡市中央区荒戸3-10-6