レポート日記
一覧に戻る[テン大ライフハック部] 就活ハック!就活必勝請負人が語る、人生のクオリティーを高める就活とは?

開催日:2012年09月22日
テン大ライフハック部
【特別授業】 テン大ライフハック部
この授業は、スマートフォンの利用を通じてよりよい生活を提供する「ドコモスマートフォンラウンジ福岡」と一緒に進める特別授業です。「ハック」をキーワードにwebを中心としたシステム、仕組みを使って、趣味や勉強、仕事を効率よく楽しむ生活を作ることを目的としています。入門編ですので使えないけど、使ってみたい人を対象にした授業になります。より効率よく楽しめる生活へのきっかけ作りに参加してみませんか?
※ハック=高い技術力を駆使してシステムを操ること、技術を詳しく調べるのが好きな人のこと
ドコモスマートフォンラウンジ福岡 : http://www.dcm-spl.com/shop/fukuoka/
テン大ライフハック部、今回は「就活ハック!就活必勝請負人が語る、人生のクオリティーを高める就活とは?」です!
みなさんは就活生の為の塾があるってご存知でしたか?
就職活動、会社に行って説明を聞いたり、筆記試験を受け始めるのは大学3年生の12月です。
まだほとんどが大学3年生の夏休みを終えたばかり。私服で、ラフな格好の学生さんがたくさん集まりました。
まずはテーブルごとに学生さん同士で自己紹介をして緊張をほぐします。
就活のこれからの流れをつかみたい、漠然とした不安があるので解消したい、まず何をしたらいいんだろう?
という声が聞かれました。
(1)初めに登場したのは株式会社LMCommunicationsの小塚先生。東京と福岡で大学生向けのビジネススクール「LMC」を運営していらっしゃいます。
先生は採用の窓口、面接官、最終面接の面接官まで幅広く経験しておられ、
その経験を活かして専門の人事部を持たないベンチャー企業の採用を代行しています。
従来型の日本企業では、50~60代の社長や役員が内定を決めることが多いです。
弱冠38歳にして最終面接官の経験があるというのは、採用の世界では希少なことです。
小塚先生は初めに本日の目標をスライドに映し出します。本日の目標は3点、
現状把握、やるべきことの把握、就活に関する疑問点をクリアにすること、です。
一斉に学生達の目がスライドに集中します。
まずは現状把握から。
「1・2月は大学の試験がありますよね?企業へのエントリーシート提出締切とバッティングするので、
事前の準備が必要ですよ。」と小塚先生。
さすが、学生の目線に合わせたアドバイスを心得ています。
中学から高校、大学まで通うのに掛かる教育費は平均して約1500万円と言われます。
ずっと公立に通ったとしても1200万円、中学から私立なら2000万円は掛かるというシビアな現状。
けれど、「親としては『これだけ掛かっているのだから元を取ってもらわないと・・・』『有名企業に入って欲しい』
などと思って学費を払っているわけではありません。
子どもがやりたい事を見つけた時にチャレンジ出来る環境を与えたい、可能性は広い方がいい、と親は考えているので、子どもをいい学校に行かようとするのです。」と、小塚先生は保護者の立場に立って気持ちを代弁します。
せっかく大学まで行かせてもらったのだから、感謝の気持ちで就活に打ち込みましょう。
人気企業でなくてもいい、やりたいことが出来る会社に入りましょう!
55万人、これは来年大学を卒業する、ひと学年の人口です。(大学に進まない人も含みます)
そのうちの13万人は仕事が決まっていません。
株式を上場している企業に入れるのはたったの4,5万人。上場会社の多くは土日休みで有休が取れてボーナスも出る
会社です。とはいえ、社会に出て入社3年以内に退社する新卒大学生は3割を超えている現状もあります。
ここで小塚先生が強調したかったこと、それは『自分だけは何とかなるだろう』、という根拠のない思い込みを捨てる、ということです。
大学受験や今までのテストと異なり、合格できる人数は限られています。倍率も大学受験の比ではありません。
日本中の学生が優良企業を目指して競争するのです。
「どんより」とした雰囲気が流れる中、さらに追い打ちをかけるデータが提示されます。
・九州のトップ校、九州大学すら来年卒業する人のうち541名が、未だに就職先が決まっていません。
(LMC調べ。但し九州大学は大学院に進学する率が高いため、差し引いて考える必要があると思います。)
・九州の国立大学に通う大学生は一学年で9,596人もいます。
・福岡県内の主な私大だけで13,217人(うち福岡大学は4,500人)
・某企業では毎年約100人新卒を採用しているが、2割は東京六大学からのUターン就職組、2割は関関同立と
呼ばれる関西のトップ校、九大の理系が1割、九大文系が1割、福大5名、その他の大学から5名。
みなさんはどう感じましたか?
『ミラクルが起こって、一流企業に入れるかもしれない』という幻想が打ち砕かれたのではないでしょうか。
◎どんな人が内定するか
・顔が良い
・高校が進学校(学内で2番以内)
・体育会系・・・先輩からの理不尽な要求に耐えられる。まずは「はい、やります!」
東京六大学の体育会だけが呼ばれる合同企業セミナーが開催されている。有名商社など
日経新聞裏面「私の履歴書」に出てくる会社の社長、会長はたいていスポーツ経験あり。
・何か飛び抜けた経験がある・・・長期留学、帰国子女等
◎該当しない人はどうするか?内定のポイント
・第一印象をよくする・・・「この人と一緒に仕事をしたい」と思われるようにする。
・論理性(ロジカル)を磨く・・・説得力のある自己PR
・元気で熱中することが出来て、忍耐力がある・・・例えば「○○の資格を取った」だけでなくどれくらいの期間、
どんな努力をしたのかが就活では問われます。トラブルにあった時の考え方や対処に、あなたならではの個性が
表れるからです。
◎じゃあ、どうするか?どこに相談すればいいか?
・大学のキャリアセンター、就職課・・・基本的なレクチャーはしてくれる。混雑する。
・就活本、ネット・・・みんなが似たようなエントリーシート、自己PRを書いてしまう
・小規模のセミナー、OB訪問・・・自分の経験を語る為、人によって言うことが違う。その結果情報過多になり、
混乱する。
◎東京の学生と福岡の学生の違い
・大人である
・知らない人ともコミュニケーションがとれる
・クールさがあり、ちょっとしたことで感情を乱さない。
愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ。
(失敗して後悔するよりも、事前に情報を仕入れて失敗しないように準備する。)
とにかくスピード!乗り遅れない事が大切!と力強く締めくくって小塚先生の講義は終わりました。
(2)後半は英進館大学部の井上先生の授業です。
進学塾として有名な英進館ですが、大学部も設けており、就職活動における筆記試験対策の講座も行っています。
自己分析や業界研究にはじまり、エントリーシート対策や面接対策などに追われる日々、
おろそかになりがちなのが筆記対策です。筆記で一定の点数を取れないと面接に進めません。
筆記試験の中でも多くの企業が採用しているのが、リクルートが開発したSPI2(適性検査)。
学生の基礎能力とバイタリティ、適性を数値化することが出来ます。
上記に加えてストレス耐性も図ることが出来るSPI3も開発されました。
SPI2は
・言語分野(国語)
・非言語分野(算数)
・適性診断(性格判断)
の3パートに分かれます。
この中で最も対策しづらいのが非言語分野(算数)です。
なぜ企業がSPI2を重視するかというと
井上先生曰く、「算数力は仕事力だから」ということです。
確かに、文章を図式化してわかりやすくプレゼンしたり、統計データやグラフを見せて
お客さんに納得してもらうなど、算数力が仕事で活かされる場面は確かにありそうです。
もちろんタイムスケジュールを守るために最適な解放を選ぶ能力も必要です。
◎『8%の食塩水300gに3%の食塩水を混ぜて7%にしたい。3%の食塩水は何g必要?』
昔習った方程式だと時間がかかるうえに不正確。30問を40分で解かなければいけないSPI2においては
スピードが命です!
こんな問題も算数的思考で図をかけばスッキリ!
8%-7%=1%
7%-3%=4%
したがって8%の食塩水と3%の食塩水の比率が4:1になれば7%の食塩水になります!ということで
300g÷4=75gが正解でした!
学生さんからの質問タイム
Q.「自己分析はどうしたらいいか?友達や先生にも聞いたが、他の人と違う、これといった強みが見つからない。
A.「自己分析に100%の正解はない。自分で納得いくまで考えれば、それで十分だよ。
全社員が体育会系出身の会社はないし、強みだけで判断するわけではない。会社のカラーと合うかという
相性による部分も大きい。」
(3)ドコモのスマホで使える就活アプリを3つ紹介。
・SPI Training
・ニュースな言葉
・ポケット就活講座(有料)
この中からSPI Trainingを実際に体験してみました!空欄に入れるのに最も適当な単語を下の5つの選択肢から選んでタッチします。上のバーに制限時間と経過時間が表示されるので本番さながらの緊張感でした。このアプリがあれば電車での移動時間やスキマ時間も活用できそうですね!
最後にLMC小塚先生からのメッセージをお伝えして、この授業のまとめとしたいと思います。
◎必死に頑張れば、必ず報われます。
◎誰にでも必ず強みは存在します。
◎とにかくスピード!早い者勝ち
参加された学生さん全員が、「出遅れちゃいけない!」という危機感を持って帰ってくれたと思います。
終了後も質問の列の絶えない、良い授業でした!
なおこちらのドコモスマートフォンラウンジ福岡では週末のイベント以外にも、ラウンジスタッフによる
スマートフォンに関する様々なセミナーを実施していらっしゃいます。
平日・週末関わらず魅力的な内容のセミナーを数多く行っていらっしゃいますので、是非セミナーを受けて
スマートフォンの新たな使い方を発見して頂ければと思います。
スマートフォンに関して分からないことや気になることがある際は、是非ドコモスマートフォンラウンジ福岡を
ご利用下さい。
(ボランティアスタッフ 村井 泰)
【今回の先生】
小塚 康司(株式会社LMCommunications 代表取締役)
【今回の教室】
住所 : 福岡市中央区大名2-6-60 西鉄グランドホテル1F