レポート日記
一覧に戻る[開校2周年記念授業:午後の部] オープンキャンパス入学説明会 ~テンジン大学ってなんなんだろう?~
開催日:2012年09月22日
通常授業
テンジン大学はとうとう設立2年が経ちました。
今日でなんと偶然にも100回目の授業です。
今回の授業はテンジン大学のオープンキャンパスです。
みなさんはテンジン大学がなんでできたのか?知りたくないですか?
まずは岩永学長がテンジン大学についての説明から授業が始まりました。
●テンジン大学を始めるきっかけ
2006年9月にグリーンバード(ゴミ拾い団体)本部から、
「今、シブヤ大学と言うのを作ろうと動いている」と聞かされた。
その時、岩永学長は「じぁあ、僕はテンジン大学作ります」と言ったことから
テンジン大学が動き出すことになりました。
でも、作ります!と言っただけではテンジン大学を作れる訳もないですよね?
テンジン大学を設立する大きなタイミングが3つあったそうです。
〈タイミング〉
① 仕事での独立
② シブヤ大学の作り方講座(シブヤ大学にて)
③ 共働事業提案制度(市民の発想を活かした提案を福岡市ともに活動していく制度)
そのタイミングがあったからこそ、具体的に動き始めました。
なぜ、自分がテンジン大学をやるのか?と疑問に思った時、6年間で自分に何が起きたのかと考えました。全く街に関わることがなかった自分が、ゴミ拾いしながら、街に関わるようになり、街が好きになり、街が自分ごとのようになっていった!という自分が変わったということに気づきました。
それをテンジン大学でも、街が自分ごとになり、街のプロデューサーの卵になる人を増やしていくことで、『福岡を世界でいちばん魅力的な街』になるのではないかと思い、テンジン大学のグランドビジョンが出来上がりました。
●なぜ、無料で授業するのか不思議に思ったことありませんか?
例えば、もしテンジン大学が有料だったら、どんな人がくるのでしょうか?
パレートの法則(全ての物事は2対8(2:6:2)で分かれるという法則)に基づいて話していきますね。
学生登録数の2割の方は意識が高く有料の講座でも足を運ぶ人がくると思います。
あと8割の方はあと一歩なのに、なかなか行動に移せない人だと思います。
その人達をどう巻き込んでいくかで考えた時、無料だと好奇心で足を運ぶではないかと
思い、テンジン大学は無料なのです。
●じゃあ運営はどうなっているのでしょう?
現在、授業企画・運営スタッフの60名で動いています。
どんな事をしているのでしょうか?
1.イベント運営(授業前の準備、受付、レポート係、写真係り)
2.授業企画
簡単に分けるとこの2つで成り立っています。
ここからは授業についての話なので、授業企画のボスである谷口さんに
バトンタッチされ、テンジン大学の核ってなんだと思いますか?と
一発目から生徒に意見を求めることから始まりました。
テンジン大学は授業がないと成立しませんよね?
さて、授業はどうやって作られているのか知りたくないですか?
●では、授業企画する人達(授業コーディネーター)はどんな人でしょう?
授業を企画するスタッフは様々な職種の人(会社員、大学生、歯科衛生士等)が
集まりそれぞれ違った考え方、価値観を持った人達で授業企画を考えています。
●じゃあ、授業はどうやって企画していくのか?
授業を企画する際の3つの絶対条件があります。
・自分の身の回りの興味・関心事から
・自分が心の底から受けたい授業
・1人目の生徒になりたくなる授業
この3つを守って、それ以外は自由に企画していきます。
月一回ペースで授業企画したいスタッフを中心した授業を考える会を開いています。
授業企画があるない関係なく集まり、アドバイスやアイデアを出し合って約1〜2ヶ月
かけて授業を作り上げていきます。色んな人達とアイデアを出し合うと、面白い切り口の企画が生まれたりします。そして、今まで誕生した授業コーディネーターはなんと20人です。
●授業を通じて、何を得られるか?(企画側、授業受ける側)
授業は、学ぶだけの場所に留まりません。
授業を行う事で、街のヒト・モノ・コトが絡み合い、新しい動きに繋がっています。
今まで交わる事のなかった人と交流が生まれたりして、さらに街に関わると街を好きになります。そして、授業を受けてくれた人も、もっと街を好きになってくれます。一人でも多くの「好き」をつくって、みんなで福岡を世界で一番魅力的な街にしませんか?
これでテンジン大学についての話は終わり、その後各テーブル4人1組で「テンジン大学はどんな使い方が出来るのか」というテーマのワールドカフェを行いました。
ワールドカフェとは、各テーブルが1つの国とし、4人のうち1人はそのテーブルを守る大使館、それ以外の3人は外交官として他のテーブルへと移動していく技法です。
ワールドカフェを行うと会場全体のアイデアを共有することが出来るんです。
その後、ワールドカフェで気づいたキーワードをもとに似たような思いや考えの人を探してワークショップを行って午後の授業は終わりました。
ここでワークショップなどから出た意見を一部紹介します。
●福岡についてもっと知って、多く外国の人に紹介したい
●アメトーク的な水害についての授業を行いたい
●サンセットライブ的なイベントをテンジン大学でもやりたい
などのいろいろなアイデアが出てきていました。
皆さん、ワールドカフェなどで本当にたくさんの意見交換をして色々な気づきを得られたようです。
テンジン大学について、もっと聞きたい方の為に授業終了後にスタッフ・先生・授業企画のブースを設けて相談会を開きました。すると、スタッフ希望する方や授業企画したいという方が来られたので本当に嬉しく感じました。
今日はご参加ありがとうございました。
これからもテンジン大学をどうぞ宜しくお願い致します。
(ボランティアスタッフ 吉田 篤史)
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