レポート日記
一覧に戻る[天神朝キャンパス] 雲をつくろう! ~予報士に学ぶ天気のメカニズム~
開催日:2012年09月19日
天神朝キャンパス
【特別授業】 天神朝キャンパス
この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?
We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/
教室は警固神社・社務殿。
明るい日差しが差し込む中、授業がスタート!
この朝キャンパスは「We Love 天神協議会」と一緒に進める授業。
天神の朝の魅力作り、人の魅力作りを目指します。
今回の先生は気象予報士(気象キャスター)/広告デザイナーの渡司 陵太先生。
お天気キャスターさんとだけあって、声がはっきり!大きい!
先生の声を聞いているだけでとても明るい気持ちになりました。
渡司先生が考える、気象予報士とは・・・
・天気を予報して伝える仕事
・人の命や財産を守る、消防士さんと似たような仕事
そんな理念のもとでお仕事をされていらっしゃるそうです。市民にとっては頼もしいかぎりですね。
グループワーク①
先日の台風(9月16日に九州の西を抜けた台風16号)について、印象に残っていることを書いてみよう!
・台風を知らないまま家を出た
・イベントが中止になって残念だった
・あまり強い台風だとは感じなかった
・進路から大きく外れていたところに大雨が降っていた
・今回の台風は風が印象に残った
色んな意見がありましたが、渡司先生の見解では福岡市内は風が強く、雨は少なかったとのこと。
瞬間最高風速は28.9mだったそうです。
グループワーク②
雲をつくってみよう!
エタノールの入ったペットボトルに50回ポンプを押して空気をいれていきます。
これが意外と重労働・・・協力してひとり10回ずつ押している班もありました。
キャップを空けるとアーラ不思議
ポンッと雲出現!!
空気にはパワーがあるのですね。
ここで渡司先生からそんな空気に関するクイズ。
私たちの頭の上(10c㎡)に乗っている空気の重さはどのくらいだと思いますか?
なんと100キログラム!
とっても重たい空気が私たちの上にのしかかっているのですね。
さて、台風の話に戻ります。
皆さん、台風は何によって台風だと決まるのだと思いますか?
①風の強さ ②雨の量 ③雲の大きさ ④気象予報士さんの勘
正解は①風の強さ。
風速17.2m以上を台風と定義されているそうです。
それでは実際にうちわで風をおこしてみよう!ということで
風速計を使って、小さなうちわ、大きなうちわを使って風をおこしてみますが・・・
結果・・・どんなに頑張っても風速2.5m・・・(笑)
風速15mを時速に換算すると54キロ。
手に持った風船をはなしたら1秒後には15m先にあるのをイメージするとかなりの暴風だなぁと感じます。
風に向かって歩けない、倒れてしまう人もいる、ビニールハウスも壊れてしまうくらいの風が台風なのです。
福岡で観測された一番強い風は、25年前の1987年8月31日に吹いた、風速49.3m(時速180キロ)!
想像するだけで恐ろしいですね・・・
今回の台風も瞬間最高風速28.9m(時速90キロ)でしたので、かなりの暴風、立っていられない、木が倒れる、といった状況が起きました。
グループワーク③
台風や大雨が降った時、天神で安全な場所・危険な場所はどこだろう。
公園、学校、お寺、市役所・・・色んな場所にポストイットが置かれます。
最後は中央区防災マップを見て確認。
都市防災を考える。
天気の変化、自然と向き合いながら、人命を考える。
日頃から自分の暮らす街をそういった目線で見つめることも
とても大切なことなのですね。
(ボランティアスタッフ 山浦 未帆)
【今回の先生】
渡司 陵太 (気象予報士(気象キャスター)/広告デザイナー)
【今回の教室】
住所 : 福岡市中央区天神2-2-20