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レポート日記

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カップ一杯に込められた想い ~おいしいコーヒーのつくりかた~

開催日:2012年12月22日

通常授業

 

コーヒーといえば、アメリカン、ブレンド、エスプレッソ・・・。いろんな種類がありますよね。

飲む機会も、自宅、職場、お店、とお付き合いの多い飲み物。

おいしいコーヒーのつくり方を知ったら、もっと素敵なひと時が過ごせるかも♪

 

 

12月22日(土)、「珈琲舎のだ サンプラザ店」を教室に、コーヒーのつくり方を学ぶ授業を開催しました。

柔らかな照明の灯りに、木製のテーブルが並ぶあたたかな雰囲気の店内。

参加したのは、毎朝豆を挽いて飲む人、一日に何杯もコーヒーを飲む人など、12名の生徒さん。普段使っている抽出器を持参して先生に教わりながらモーニングコーヒーづくりにチャレンジです。

 

 

 

 

本日の先生は、「珈琲舎のだ」総支配人・前田さん。珈琲舎のだに入社して39年。現在は「ソラリアプラザ店」に勤務しています。

「今日は、挽きたての豆を使ってやってみましょう。普段とどう違うか、味の違いを体験してください」。

 

 

さぁ、いよいよコーヒーづくりの時間です。生徒さんが持参した抽出器は、フレンチプレス、ペーパードリップ、布ドリップ、ステンレス製のものまで様々。同じ種類の抽出器ごとに、3人程度カウンターに入り、先生と「サンプラザ店」店長の田中さんに教わります。

 

 

始めに田中さんが、コーヒー豆をミル(17年ものだそうです!)で挽くと・・・。うーん、いい香り。

ペーパーフィルターにコーヒーの粉を1杯入れます。

 

 

 

 

沸騰したお湯を一度別のやかんに移す田中さん。こうすることで、温度が下がり適温(85度くらい)になるそうです。熱湯だと苦味が出るとのこと。

「お湯を注いで30秒くらい蒸らして、ふーっと一息吐くくらいの速さで『の』の字を描くように注いでください」。

お湯を注ぐ生徒さんの表情は真剣。丁寧にお湯を注いでいきます。

 

 

 

 

一杯のコーヒーができました!

 

 

「あっ、家で飲むのと味が違う。美味しい」と少し驚いた表情の生徒さん。

 

 

生徒さん同士で、つくったコーヒーを交換して飲み比べをする姿も。

「見るからして色が違いますね」

「こっちの味はとがっている感じで、こっちはまろやか」

“抽出器が違うだけでこんなに味って違うの!?”と皆さん驚きの様子です。

 

 

 

 

並んだコーヒーカップを見て

「利きコーヒーができますね」

と思わずみんなで笑い合いました。

 

 

時間が進むうちに自然と生徒さんがカウンターに集まって、コーヒーを片手におしゃべりをしながら他の生徒さんがコーヒーをつくる様子を見つめていました。

 

 

 

 

布ドリップはコーヒーの成分が出やすくまろやかな味になり、ペーパードリップはスッキリとした味になりました。

 

 

また、サイフォンでつくるコーヒーに皆さん大注目。フラスコとロートと呼ばれる上の部分にコーヒーが上昇して落ちていく様子を見て「おぉ~!」と歓声が上がりました。

 

 

全員がコーヒーをつくり終えるころには、店内はコーヒーの香りでいっぱいに。

おいしいモーニングコーヒーを味わったあとは、お隣の焙煎室に移動。先生から、コーヒーについて色々なお話を伺いました。

 

 

 

 

はじめにコーヒー豆について説明があり、生豆と浅煎り・中煎り・深煎りの豆を見せてもらいました。生豆を焼くことで、コーヒー豆の成分が出るそう。

「紅茶やワインは、大体値段と味が比例します。でもコーヒーは一概にこれが良いとは言えないんです。コーヒー豆が良い評価でも、どういう焼き方をしたのかで味は変わるし、器具や淹れた人によっても味が変わります」。

 

 

「懐の深い飲み物だからこそ、自分の味に完成することができる。どのくらい粉を使ったか、今度こういう風につくろうとかメモをとっていくと、だんだん分かってきますよ」と前田さん。

 

 

 

 

39年間勤めてきた仕事に対する想いについても話してくださいました。

「『あなたのつくるコーヒーがおいしい』と言われるのが嬉しいんです。コーヒー豆をつくる人、焼く人、いろんな人が携わって一杯のコーヒーができる。これからもお客様に喜んでいただける仕事をしたい」。

活き活きと語る先生に、生徒さんも真剣に耳を傾けていました。

 

 

最後に生徒さんからの質問タイムです。

Q:色んな種類のコーヒーがありますが、どう選んだらよいですか?

→A:「ちょっと濃いのがほしい、とか店員さんに相談してみたらいいですよ」

Q:先生が好きなコーヒーは?

→A:「深煎りブレンド。口に含んだときの香り、苦味が美味しい」

Q:開封後の保存方法は?

→A:「開封後は温度で味や風味が変化をするので、少なめに買って早く飲むのが良いです」

 

 

そして、恒例の記念写真を撮影して、授業は終了。

これからも、人生とともにおいしいコーヒーを味わっていきましょう。

 

 

 

 

【生徒さんの声】

 

◇参加しようと思ったきっかけは?

・自分でも気軽に美味しいコーヒーを淹れられる様になりたかったから。(32歳・女性)

 

◇授業で印象に残ったことは?

・淹れる人によって味が全然違ったこと。味の違いは豆で大きく変わると思っていました。(25歳・男性)

・前田さんの、「カップにコーヒーを注ぐまでには様々な人が関わっているけれど、僕はお客さんにコーヒーを淹れる人であり続けたい」という言葉が響きました。(22歳・女性)

 

 

(ボランティアスタッフ 原田 裕美)

 

 


 

 

【今回の先生】

前田 紳吾 (株式会社珈琲舎のだ 総支配人)

 

 


 

 

【今回の教室】

珈琲舎のだ サンプラザ店

住所 : 福岡市博多区博多駅前2-1-1 福岡朝日ビルB1F