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[博多まちづくりラボ] やりたいことをまちで実現させている実践者に聞く「まちづくりの仕掛け方」 第3部

開催日:2014年01月17日

博多まちづくりラボ

【特別授業】 博多まちづくりラボ

博多駅地区のにぎわい創出・回遊性向上にむけたまちづくり実践を行う「博多まちづくり推進協議会」と協力し、地域資源である空きテナントを活用したまちづくり手法を学び、実践する特別授業です。本企画ではまちの産業やコミュニティ再生にもつながる建物のリノベーションを通じたまちづくりや実際にテナント入居して活動をしている実践者から実例について学び、現実の低・未利用不動産を対象にしたテナント活用プランを作成します。まちを使ってアイデアを実現させたい方、まちづくりやリノベーションに関心のある方にご参加いただきたい企画です。

博多まちづくりラボ : http://www.hakata-machilabo.com/

 

 

さて、まちづくりラボ 第三部は「まちづくりの実践者と考える~博多的まちづくりの仕掛け方」です。

 

 

具体的なディスカッションに入る前に、まずは博多駅周辺の現状について知っておきましょう!

ということで・・・、九州産業大学工学部建築学科の埋金卓司さんと日高知将さんが「博多駅前地区サーベイ報告」をしてくださいました。

 

 

その調査報告によると、博多駅2丁目・3丁目周辺の建物の約60%が1987年以前に建築されたものだそうです。2004年以降に建築されたものは約15%でしたが、それは調査地区中心に集中しています。また、6階以下の建物が50%近くを占め、約76%が400㎡以下の物件だそうです。

 

 

 

 

この情報をもとに、次は福岡テンジン大学の岩永真一学長がファシリテーターでワールドカフェ形式でのワークショップを行いました。

 

 

 

 

まずはテーブルを動かし、5~6人のグループを作ります。

みなさん初対面ですので、自己紹介から。2人1組になってインタビュー形式で自分のパートナーに「①名前、②今日の気づき、③今ハマっていること/趣味、④この人を一言で言うと」の項目を聞いていました。

 

 

中でもおもしろかったのは「この人を一言で言うと」です。

「服がメーテルっぽい」、「マジでピクニックできる人」など言いたい放題!かと思いきや・・・「さわやか」「打ち解けやすい」など、さまざまでした。

 

 

 

 

さて、アイスブレイクができたところで、テーマについて学長は以下のように話されました。

 

 

「現在、空きテナントだったところから、様々な事業が生まれ、10年後の博多が『九州で1番クリエイティブな街』になっています。

そこでは、どんな人たちが、どんな事業を展開しているのでしょうか?」。

 

 

みなさん、うーーーん、と悩んでおられましたが、いざ話し合いになってみると熱が入ったように積極的に、楽しく、話されていました。

 

 

1回目の話し合いが終わると、そのグループのリーダー1人を残し、残りのメンバーは他の国(テーブル)へ移動します。

そこで、また新たな意見を聞き、自分の国に持ち帰る、というのがワールドカフェです。

 

 

他のテーブルへ移動を2回繰り返した後で、最後、みなさんはもともと自分がいたテーブルへ、さまざまなアイデアと意見をお土産に帰ってきます。

 

 

そして、自分のテーブルに残ったアイデアを再確認し、ひとつひとつのピースを噛み合わせていきます。この作業が終わった後で、いよいよみなさんのグループで何が話されたのか発表です。

 

 

 

 

まず、「博多の街が」と言われたことで、博多の特徴を考えたようですね。

「天神と比べて博多は、若者よりサラリーマンが多い!」、「東京と比べて博多は・・・ごちゃごちゃしてなくてコンパクトにまとまっている!」など。

 

 

博多の街はビルが多いので、ビルごとに「夜ビル」や「ママビル」など用途別に区切って楽しめたら盛り上げるのではないかというお話の中で、「おばあちゃんの説教カフェ」などの事業は需要がある、と話されていてなんだかほっこりましました。

 

 

中でも私が共感したのは、「終電」を気にしてしまって遅くまで遊べないという問題。そんな解決法も出してくださっていました。女性が安心して泊まれるような家的なところがあればイイ!といったアイデアは画期的だなあ、と思いました。

 

 

そして、10年後、と言われることで近い将来の2024年についてリアルに想像されていました。2020年に東京オリンピックがあるので、外国人向けの宿泊施設が流行るのではないか?日本人の「おもてなし」が試される、ということですね。さらには、博多=着物と捉えた方もいらっしゃったようで、条例で「1日着物着用Day」なんか定めたらいいんじゃないか、というユニークな発想も出ました。

 

 

ユニークついでに、こんなぶっ飛んだアイデアも。「博多は『一夫多妻制』を取り入れるべき!?」ということで、外で働きたい女性も家庭のことを分担できるようにすれば、女性もイキイキ働けるし、男性も危機感を覚えて、全体的な底上げになる・・・といったお話でした。

 

 

その他にも、公園でピクニックや、博多はお寺が多いのでお寺のお祭りなどのイベントも盛り上げるのでは?といったお話もありましたね。

 

 

 

 

これでワールドカフェは終了でしたが、その後の懇親会でもみなさん熱く、参加者同士やパネリスト、ゲストの方とも語っていらっしゃいました。

 

 

当日は地下で寒く、長時間だったのでお体を冷やされた方も多いと思います。

 

 

それにも関わらず、多くの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。スタッフ一同、心よりお礼を申し上げます。

 

 

また、このまちづくりラボは2月15日にVol.2がございます。

今回のイベントでご興味を持たれた方は、より具体的な空きテナントの活用法について、そちらでもアイデアをお貸しください。

みなさまのご参加、お待ちしております。

 

 

(授業コーディネーター 江頭 七央子)

 

 


 

 

【今回の授業コーディネーター】

江頭 七央子

 

白石 洋一

 

江頭 聖子

 

 


 

 

【今回の先生】

嶋田 洋平 (株式会社らいおん建築事務所代表取締役/株式会社北九州家守舎代表取締役)

 

山内 泰 (NPO法人ドネルモ 代表理事)

 

岩永 真一 (福岡テンジン大学 学長)

 

 


 

 

【今回の教室】

ブルク博多駅前地下1階

住所 : 福岡市博多区博多駅前3-18-8