フクオカテンジン大学

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テンジン大学入学説明会 ~仕事でもないプライベートでもない場所?~

開催日:2014年04月26日

通常授業

人口の入れ替わりが日本トップクラスの福岡市。

テンジン大学では、新しい季節に、今まで知らなかった世界をのぞいてみたい

という方へ、入学説明会的なものを企画しました。

参加することで、何か人生変わるのか?

普段入り慣れない、赤煉瓦文化館の内装の壮麗さも相まって、

生徒さんたちは興味津々です。

 

 

 

 

4人×6テーブルに分かれ、まずはアイスブレイク。

今日呼ばれたい名前、今日の気分、福岡歴。

参加しようと思ったきっかけをワークシートに書き出し、

テーブルごとに自己紹介です。

何回も授業参加している人を中心に和やかな会話が交わされます。

 

 

 

 

 

 

アイスブレイクの後、

岩永学長より、ソーシャルキャピタルの話がありました。

仕事でもなくプライベートでもない第3の場をもっている人は

収入も多く、充実した人生を送っている、

というジェームズ・コールマンさんの学説です。

口コミでたくさん情報が入ってくることで

豊かなソーシャル・キャピタルが得られると私は解釈しました。

 

 

その後、テンジン大学の説明、

代表的な授業、テンジン大学から羽ばたいた人の紹介がありました。

例)東長寺の大仏の隣でうどんづくり ※うどん発祥の地

    開通前の都市高速の上をピクニック

    オープントップバス

    魚市場のせりの見学

 

 

テンジン大学の授業の特徴として‘無料’であること、

それにより「ちょっと行ってみよう」という

好奇心だけで参加できることがあげられます。

 

 

また、テンジン大学の活動から、

転職を成功させたり、マスメディアへ露出するようになった人もいます。

 

 

吉田篤史さん・・・

障害のある子どものバウンダリー境界をリデザインする、国際的な研究のプロジェクトに参画する

 

松下由香さん・・・

動物愛護(殺処分への反対)NPO職員から、テンジン大学の広報局で成果を上げたことがスキルアップになり、映画「真夜中ミッドナイターズ」等を製作の会社の広報担当として転職

 

 

この紹介の後、岩永学長より問いかけ。

 

 

・シェアタイム「テン大はどんな使い方ができそう?」

ここではボランティアスタッフも積極的にテーブルに入り込み、

会話を盛り上げます。

 

 

 

 

ここまでが前半部分、休憩をはさんで席替えです。

一人がテーブルに残り、「いらっしゃい」とテーブルに来た人に

おもてなしの声掛けが自然に生まれます。

 

 

後半部分は場づくり​の第一線で活動する、下野先生の話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

大学時代は発展途上国の教育についての研究

→社会起業ベンチャーでの挑戦

→世の中の働き方への問題意識

→経験のない企画の仕事で独立

→シェアオフィス事業への挑戦

という経歴を経てビジネスや仕事について修行して学び

「未来をDIYする」

というコンセプトでジグソーパズルを組み合わせるように​働かれています。

 

 

下野先生はご自身の経験から、

①とりあえず口に出す

②価値観の似た人の集まるイベントに出る

③面白い情報をもっている人にどんな情報源に

アンテナを張っているか教えてもらう

 

 

ことを通じ、

「何をするか」より

「どうありたいか」「何を大事にしたいか」を考える重要さを

熱く語って下さいました。

現在は大名で若い世代を中心にアイデアやチャレンジの生まれやすい

垣根の低いシェアスペースを運営されてます。

 

 

その後ワークシート記入の振り返りを行いました。

 

 

 

 

余談ですが、

授業後来られる人をランチに誘ったら7人いらっしゃいました。

余韻を楽しめる時間ができ、アンケートへの回答からも

授業の満足度の高さがうかがえました。

 

 

 (ボランティアスタッフ 村井 泰)

 

 


 

【今回の先生】

 下野弘樹 ジグソーパズル型企画系フリーランス/Future Studio 大名+代表

 

  1981年長崎市生まれ。東京でNPO支援をするベンチャー企業を経て、2011年より福岡でフリーランスとして独立。「未来をDIYする」をテーマに、「人材育成・コミュニティづくり・市民力、地域力の向上」の3分野で企画を仕掛けながら、天神のオフィスビルでの活動拠点「Future Studio 大名+」を運営している。ジグソーパズルのように「自分のできること・関心のあること・やるべきこと」を組み合わせて仕事をつくりだすスタイルのため、「ジグソーパズル型企画系」という肩書きを創り活動中。

 


 

【今回の先生】 岩永真一 福岡テンジン大学 学長

 

  1981年福岡市早良区出身のずっと福岡市民。大学卒業後、広告業界での営業・企画を経て2009年に独立。学生時代よりNPO法人グリーンバードに参加をはじめ、福岡打ち水大作戦やWe Love 天神協議会に参画。2009年に独立したのをキッカケに福岡市共働事業提案制度に「福岡テンジン大学」を提案、2010年9月に福岡テンジン大学として開校し学長も務める。学長としての顔以外にも、集客・販売促進の広告プロデュース、九州大学非常勤講師や小中学校での講師、男女共同参画やまちづくり・地域づくりでの講師、ファシリテーターなどを行っている。2012年から福岡市総合計画審議会委員、2013年4月より北九州市立大学の特任教員も務める。

 


 

【今回の教室】 : 赤煉瓦文化館

 

 

明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物。福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供している。国の重要文化財。

住所 : 福岡市中央区天神1-15-30

 

※駐車場・駐輪場がありません。公共交通機関を利用するか、近くのパーキング・駐輪場をご利用ください。