フクオカテンジン大学

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レポート日記

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邂逅空間 ~珈琲と本と音楽と……~

開催日:2014年06月28日

通常授業

素敵な音楽、美味しい珈琲

そして様々なジャンルの本が並べられた“本棚”

そんな空間で始まった今回の授業。

会場は箱崎にあるブックカフェivsiです。

会場に来られた生徒さんたちは、授業で使うメモ紙と共に

一枚の紙を渡されました。

 

~導入~

 

渡された紙と供に、まずはivsiの空間にじっくりと浸ってもらいました。

この時間、皆さん本棚を見て楽しんだり、音楽を聴いて楽しんだり。

 

15分後、ちょっと張りつめた、でも心地の良い、

ツンっと透き通ったような雰囲気の中で授業がスタート。

 

本日の先生はivsiの赤阪(まもる)さんと杉澤(ゆうき)さん。

最初に、ゆうきさんにivsiの説明をしてもらいました。

 

 

ivsiとは?】

————————————————-

表現のかたちにとらわれず、

さまざまなコンテンツをお届けするブックカフェ。

「ivsi」というネーミングには、人(i)と人(i)が、

気持ちを同じ高さにして

関わりあうことができる場所でありたい。

そんな思いが込められいます。

————————————————–

 

そんなivsiには、ハンマーが置いてあったり、

ガチャ本(ガチャガチャの本バージョン)があったり、

100kmマラソンに挑戦したり。

赤阪さんとゆうきさんが心からうれしいと思ったものを軸に、

カフェという概念にとらわれず自由に表現しているとのことでした。

 

 

また、1300冊ほどもある本棚は、

すべて赤阪さんが読んだ本を置かれているそうです。

スポーツから、心理学、英語、広告関係の本など多ジャンルに渡る本たち。

 

 

「本が言葉にしてくれて、形にしてくれて、僕の思考を明確にしてくれる。

この本は僕だし、頭の中の引き出し。」

 

そう語る、赤阪さん。

そんな赤阪さんにお薦めの本を3冊、紹介していただきました。

 

ここでは1冊だけご紹介を。

「ボールのようなことば。」(糸井重里)

普段なにげなく過ごしていて、心には感じているけれども

コトバになっていない感情をすくいとってコトバにしてくれているところが

お薦めということでした。

 

 

残りの2冊のおすすめ本が知りたい方は

ivsiに遊びに行って、聞いてみてくださいね。

 

おススメしたい3冊の本をなぜ選んだの?なぜ大切と思ったの?

まず初めに、お供に持ってきた「人に薦めたい3冊の本」について、

なぜ自分はその本を選んだのかというところから

自分自身を見つめ直してもらいました。

 

私も生徒さんに混じって参加しました。

本を通して、自分と向き合うという体験。

初めての経験でしたが、自分が大切にしているものが本を通して

コトバに落とされていきました。

 

15分後、ペアになって、自分自身の発見を語り合いました。

 

私事ですが、ここでなんと奇跡が!

持って来ていた本「モモ」がなんと、ペアの方とかぶっていました。

(読まれた事がない方は是非、読んでみてください!)

 

ペアでの共有が終わったあとは、

感じたこと、思ったことをみんなで共有しました。

 

 

みなさん、持って来た3冊の本は、

話の内容が面白いというだけではなく、

本を通した思い出を大切にしていたり

大切な誰かからもらった本であったりと

内容だけではない、大切な何かを得た本のようでした。

 

皆さんの感想を聞いた赤阪さんから、こんな言葉を頂きました。

「本って服を着ることではなくて、むしろ脱ぐこと

どんどん裸になっていって、裸の自分を見つけること

なんじゃないかって思いついたんですがどうですかね。」

 

確かに、本は学ぶためや娯楽の一つですが、

その瞬間に手にとって読んだ本、

誰かに薦められて読んだ本、

心に響いた本。

 

実は、その時に読むべき本であり、

体が欲していたのかもしれません。

そんなことを考えると、今まで読んだ本を振り返ることで、

自分が悩んだこと、大切にしていたことなど

本を通じて、自分自身の軌跡をたどることができるのかなと、

今回の授業を通して感じました。

 

最後に授業をコーディネートした吉開さんから

授業への想いをお話してもらいました。

 

 

「この授業は、自分自身と向き合う授業でした。

最近は、知らない人と出会う機会が非常に多く、それは大切な機会です。

しかし、その前に自分自身と向き合い、考え、

何を大切にしているのかを見つめ直す機会も大切。

自分が大切にしているものが何かをたまに振り返りながら過ごして欲しいと想い、

この授業を企画しました。」

 

~結び~ 

 

もし、何かに迷ったとき、

もし、何かに悩んだとき、

ぜひ、またここへお越しください。

そして、向き合ってください。

”自分自身”と。

 

 

 

 

授業後のホットドッグを食べつつの生徒さんたちとの

おしゃべりは、とても楽しい時間でした。

 

 

(ボランティアスタッフ 野田 遥)

 

 


 

【今回の授業のコーディネーター】

 吉開 崇人 スタッフ

 

  1986年、福岡県生まれ。システムエンジニア。大学時代の友人から福岡テンジン大学を紹介してもらい学生登録。最初に参加した授業で、テンジン大学の魅力に魅かれボランティアスタッフとなる。福岡の街にゆるやかな波を起こしたいと想い、活動に関わり続ける。現在は、事務局に所属。のんびり読書をするのが好き。

 


 

【今回の先生】 赤阪護/杉澤祐紀 ivsi

 

 

赤阪護

1983年9月14日生まれ。茨城県出身。デザイン会社を経て、2012年に「表現のかたちにとらわれず、さまざまなコンテンツをお届けするフックカフェ『ivsi』」をオープン。

 

杉澤祐紀

1985年12月16日生まれ。東京都出身。国連での長期インターンやマーケティング会社を経て、2014年、アメリカ留学時代の友人である赤阪との縁で、ivsiに加入。

 


 

【今回の教室】 ivsi

 

 

「カフェ・本・コンテンツ」の3つを軸に、表現のかたちにとらわれず、さまざまな情報を発信するカフェ。全ての起点となるのは、「じぶんたちが、こころからうれしいと思うかどうか」。「ガチャ本」などの本にまつわる企画、HP上の読みもの、イベント、ワークショップ、空間演出など、積極的に提案を行っている。また、「ivsi」という店名には、人(i)と人(i)が、気持ちを同じ高さにして接することができる場所でありたいという思いが込められている。

住所 : 福岡県福岡市東区箱崎3-9-38 明石ビル2F