フクオカテンジン大学

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レポート日記

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星(ほし)のこと。宇宙(そら)のこと。

開催日:2014年07月26日

通常授業

今回の授業のタイトルは「星(ほし)のこと。宙(そら)のこと。」

 

 

“星を見上げるという行為”

それは、ある程度、心に余裕があるときにしかできない行為です。

「忙しくて星を見上げることを忘れてしまっている。」

「普段、街にばかりいるから星なんて見えない」

そんな人たちに、是非、福岡の街の真ん中から星を見て欲しいー

 

 

こんな想いから企画されたこの授業。

今までのテンダイ歴の中でも、類を見ないほど、大規模な授業が開催されました。

 

 

 

 

えー!!すっごいですねー!!

ギラギラと照りつけていた太陽が西の空に沈み、辺りを夕闇が包む頃、その夜会は始まりました。

繁華街のど真ん中。天神中央公園にプラネタリウムが出現!!

そして周りをズラリと取り囲むように、天体望遠鏡が装備されております。

参加者の方が感嘆の声を上げる中、実は想像以上の規模の大きさにスタッフ一同、ビビリ、、、

いや、感動しておりました。

 

 

 

 

そんな大掛かりな授業を快く引きうけてくださった本日の先生は、天文ハウスTOMITAの冨田 宜弘先生です。

 

 

 

 

冨田先生は、小学生の頃に部分日食を観て、宇宙の神秘に触れ、天文に興味を持たれたそうで、20代の頃より、地域の子どもたちに天体観測会を開催し、のべ2000人の天体指導にあたられ、現在も福岡を中心に天体観測の普及を継続されています。

人懐こい笑顔を浮かべられた先生のご挨拶に、こちらのテンションもおのずと上がります。

 

 

 

 

まず、4~5人のグループに分かれてもらい、簡単に自己紹介。

その後、いよいよ気になるプラネタリウムの中へ、、、。プラネタリウムには、今の天神の夜空が映し出されておりました。

そこから、冨田先生の星についてのお話、星の種類や、星の歴史、火星移住まで、幅広くお話をしてくださいました。あー、小学生の時に習ったなぁーと思いながら、皆で惑星を復唱しました。水!・金!・地!・火!・木!・・・・。

そのあとは、実際にプラネタリウムを体感。

「天神では、これくらいの星しか見えませんが、山に行くとこれくらい見えまーす」!!

その言葉と共に天幕に現れた沢山の星々に、思わず一同「おおう!!」。

見えないだけで、こんなに星ってあるんですねー。

土星や夏の大三角系に織姫星と彦星そして天の川、火星と対抗するさそり座。

いろんな星が近くなっては、遠くなり、すっかり暑さも忘れて、魅了されてしまいました。

 

 

 

 

プラネタリウムが終わると、周りに配置されている天体望遠鏡で実際に星を眺めます。

ベガ、デネブ、アルタイル、アンタレス、土星・・・

土星はラッキーな人は、近くにいる衛星も見れたようで、

かわいい!!

本当に輪っかがある!!

以外に色白!!

と、皆さん口々におっしゃっておりました。

 

 

 

 

そうこうしているうちに、空には雲が立ち込めて、星が見えなくなってしまう自体に・・・!

けれども、TOMITAスタッフの皆様が、写真やレーザーポイントを駆使し、星のお話をしていただいたので、飽きることなく聞き入ってしまいました。

 

 

今回、当選者の方だけではもったない!!という冨田先生のご好意で、当選に外れてしまった方や、偶然に通りすがりの人をお誘いし、皆で星空観察をしました。

わいわいがやがや、望遠鏡を覗き込んだり、夜空を見上げる様子は、小学校の体験学習のようで、ちょっぴり子ども時代に戻った瞬間でもありました。

 

 

 

 

「星を見上げるという行為は、ある程度、心に余裕があるときにしかできない行為です。」

最初に申し上げたこの一文ですが、今はこう思います。

心に余裕の無い時ほど、星を見上げてみませんか?

もしかすると、星たちが新しいヒントをくれるかもしれません。

もしかすると、誰かも同じ星空を見ているかもしれません。

 

 

 

(ボランティアスタッフ 庭木 美佳)

 

 


 

【今回の授業のコーディネーター】 吉開 崇人

 

1986年、福岡県生まれ。大学時代の友人から福岡テンジン大学を紹介してもらい学生登録。最初に参加した授業で、ボランティアスタッフに引き込まれる。現在は、事務局に所属。街の人たちの個性や感性を大切にした授業づくりを行いたいな……と思っている。好きな飲み物・食べ物は、温かい緑茶と苺大福。好きな場所は、美術館・映画館。あと、”本”と”本が好きな人”が好き。基本的にのんびりや。

 

 


 

【今回の先生】 冨田 宜弘 天文ハウスTOMITA

小学生の頃、部分日食を観て宇宙の神秘にふれ、天文に興味を持つ。20代の頃より、地域の子どもたちに天体観測会を開催し、人数が増えてきた事により”とみた観測会”を発足。のちに私設天文台を設け、のべ2000人の天体指導にあたる。その功績が認められ、長崎県初の天文インタープリターに任命され、各地の天体観測会を実施する。約40年にわたり、天文教育のノウハウを蓄積し、2011年より”福岡県春日市白水大池公園 星の館”の管理運営業務を受託する。同時に、福岡県大野城市に日本最大規模の天文ショップをオープン。現在は福岡を中心に、天体観測の普及活動を継続中。

 

 


 

 

【今回の教室】 天神中央公園

 

福岡市の中心に位置する天神中央公園は、県市民の憩いの場として緑地空間を提供し、非常災害時における緊急避難場所を目的として、平成元年3月に完成。薬院新川沿いに広がるさくら広場は、春になると50本のソメイヨシノやサトザクラ、ヤマザクラによるさくらのトンネルが出来上がる。(写真提供:福岡市)

住所:福岡市中央区天神1丁目1