レポート日記
一覧に戻る「産みたい」でもけっこんはしない~わたしが選ぶ、わたしの人生~
開催日:2018年12月22日
通常授業
世の中の当たり前、友達の当たり前。
その当たり前は、本当にあなたにも当てはまるものなのだろうか。
今回は、「積極的非婚出産」を選んだ櫨畑敦子さんを先生に開催。
■新しい「かぞく」を生きる
まずは櫨畑先生のご自身の出産、子育てまでの体験、考えを話していただきました。
「結婚して出産」という世の中的に言えば当たり前のこの流れに違和感を持った櫨畑先生。
違和感に対して気づかないふりをするのではなく、違和感と真正面から向き合う。
その結果、今のところ自分には結婚は向いていない、だけど子供を産みたい!
と思った先生は、結婚をせずに子供を産む選択を選ばれました。
そして、「友達と『かぞく』みたいな関係になりたい」と考える先生の周りには
その考えに共感する友達が集まり、一緒に子育てをしているとのこと。
少し硬い雰囲気でスタートした授業でしたが、櫨畑先生の明るく陽気な雰囲気に会場全体が飲み込まれ、参加者の方々は真剣にお話しを聞いていました。
■自分の中にある「違和感」
授業の後半は、質疑応答をはさみながら、参加者の皆さんの「自分の中にある違和感」を共有。
普段はなかなか口にすることができない違和感。
だけどこの場でなら安心して吐き出すことができる。
会場がそんな雰囲気に包まれ、皆さん想い想いのことを話されていました。
■いろんな生き方をしている人がいるのが良いよねって世界になればいいのにね
私が授業の中でいいなと思った言葉。
先生自身、結婚を否定しているわけではなく自分が大事にしたいことを大切にしながら生きているということが伝わってきました。
自分の知らないものに対しては、どうしても否定的になってしまうもの。
ならば、色んなことを知っていくことが、自分にも周りにも良いことに繋がるのではないか。
たくさんの選択肢が増えた現代、
私自身の人生を生きていくには、「自分が大事にしたいこと」をしっかりと持つことが重要なんだと気づかされた授業でした。
あなたの大事にしたいことは何ですか?
<この授業のスタッフ>
Report 野田 遥
Photo 田中 千代美
Staff 江頭 聖子、矢野 明美
【今回の授業のコーディネーター】
岩佐 ゆかり
鍼灸師(前職は歯科衛生士)。田中はり灸療院所属。美容と妊活を担当。タイミング~高度生殖医療まで妊娠を望む患者さんの応援をしている。趣味は建築物巡りと糸島。口を開けば糸島を推している。
【今回の先生】
櫨畑 敦子
大阪在住のシングルマザー。労働者兼養育者。17歳で多嚢胞性卵巣症候群と診断され妊娠を諦めていたが、会社員を経て保育士になる過程で妊娠・出産を強く望むようになる。「結婚しないで出産したらどういう子育てのやり方があるか?」を模索し、契約結婚やゲイカップルとの人工授精など周囲を巻き込みながら多くの実践を経て、2017年に「積極的非婚出産」を果たした。現在、大阪市内の路地にある古い長屋で友人たちと第一子を養育中。
【webアップ】
【今回の教室】
イムズ
1989年4月12日に天神の中心地にてオープンした商業施設。「まちの情報受発信基地」としてInter Media Stationの頭文字をとって「IMS」という名称になっており、ショッピング以外にも演劇や映画鑑賞などのホール、セミナールームなども設備、文化やスポーツが楽しめたり、学びのスクールがあったりと多様なコンテンツが揃っている。外壁のタイルは全て有田焼のタイルでできている。