レポート日記
一覧に戻る[休日のタイムトラベラー] 私だけを愛したオトコの物語 ~福岡がはじまったとき~
開催日:2013年12月21日
休日のタイムトラベラー
“福岡”のはじまりも、
“天神”のはじまりも、
今回の授業でお話しする黒田官兵衛・長政親子がこの地にやって来てからのことでした。
2014年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の主人公ということもあり、
最近よく耳にする名前ですね。
ですが何をした人なのかというと、「?」な人も多いのではないでしょうか?
そんな黒田官兵衛について、
官兵衛を愛してやまない作家・高橋みゆき先生に教えて頂きました。
黒田官兵衛は戦国時代末期から江戸初期の動乱を生き抜いた人物で、
その生き様は何と言っても“義の人”。
戦国武将といえば“義に生きる”イメージがありますが、
実はこの時代、君主を乗り換えるのは当たり前で、
“下剋上”という言葉があるように、
君主をやっつけて家臣がのしあがるなんてことは多々ありました。
そんな中で官兵衛は家臣に大変慕われ、
また、官兵衛自身も家臣を慕っていたというエピソードがたくさん残っています。
そんなお話しをしていたら、なんと官兵衛の重臣・母里太兵衛の末裔の
母里忠一さんがご登場!
官兵衛は33歳の時に敵方に囚われますが、その救出劇で大活躍したのが太兵衛でした。
このエピソードを太兵衛の末裔・忠一さんからお話して頂きました。
柳生新陰流荒津会の師範である忠一さんに、
このあと官兵衛・長政が築いた当時の面影を残す大名へと繰り出すみなさんの
道中の安全を祈って、四方払いを行って頂きました。
こちらが大名地区。
この辺りは官兵衛・長政親子が築いた福岡の町の中でも、重臣が住まう地区でした。
大名の上久醤油の前の道は、福岡城の築城時にできた通りで、
その形がそのまま道路の形として残っている場所です。
S字になっているのは、敵の侵入に備えるため!なんですね~。
…で、ここで雹が降って来たので急遽撤収!
戻ってきて、今日の感想を述べ合いました。
「福岡は、今も昔もよその人がつくっている」というずばり的を射た感想や…
黒田官兵衛からはじまって、
官兵衛がつくったまち・福岡を振り返るうちに、
「福岡をこうしたい!」なんて意見も。
こうして様々な人が塗り重ねてまちを前進させていくかんじ、いいですね。
(『官兵衛の』実行委員会 森 多恵子)
【今回の授業コーディネーター】
【今回の先生】
母里市兵衛 忠一 (黒田藩傳柳生新影流兵法 荒津会 会長・師範)
【今回の教室】
住所 : 福岡市中央区大名2-1-16