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レポート日記

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[天神朝キャンパス] 日本人の知恵がつまった「乾物」のはなし

開催日:2011年09月21日

天神朝キャンパス

【今回の先生】 小西 良依 (かんぶつマエストロ)

 

【今回の教室】 松楠居(しょうなんきょ)

 

 

【特別授業】 天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?

We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/

 

 

今回の朝キャンパスは「乾物」のお話。

 

みなさん、乾物と聞いて何を想像しますか?

 

僕のイメージは「ドライフルーツ」だけだったんですが

本日の授業で、「乾物」の種類とその魅力に圧倒されてしまいました。

 

 

※これはほんの一部。

 

 

今日は、その「魅了された理由」を少しでも伝えられればと思います。

 

 

 

 

まずは、テンジン大学の学長よりご挨拶。

そして学生のみなさんへのこんな質問から始まりました。

 

 

「日本の朝ご飯でイメージするものはなんですか?」

 

 

自己紹介と一緒にいろんなワードが出てきていました。たまご・みそ汁・納豆・ご飯・海苔などなど。

 

 

ちなみに、僕の朝ご飯(実家にいたとき)はごはん・たまご・みそ汁・うめぼし・ヤクルトでした。

 

 

そんなことはさておき、意外と出てこなかったのが「お米」、実はこれも「乾物」のひとつなんですね。

 

 

ということでここから、バトンタッチをして小西先生へ。

 

 

 

 

小西先生は、全国で200名程しかいない「かんぶつマエストロ」の資格を取得し、

講演では欠かさず「いりこのペンダント」を身につけるかんぶつ大好きな先生です。

かんぶつの魅力もさることながら、先生の好きなものを紹介するキラキラして姿が印象的でした。

 

 

■かんぶつは日本の伝統食

長い歴史の中で食材を大切に保存する工夫が凝らされてきた日本。

かんぶつは現代人に不足しがちな栄養がぎゅっとつまった食材です。

またかんぶつは「地域性」が強く、冬の間の貴重なたんぱく質として摂取されていた

という歴史のある地域もあるんですね。

 

 

そして、今回大震災のあった日本ですが、

天災の多い日本だからこそ非常食としての「かんぶつ」が貴重だと言われています。

 

 

かんぶつの魅力は「常温で保存ができる」点です。

今回の震災でも、乾物で一週間を過ごした方というエピソードもありました。

でも、それだけじゃないんです。他にもかんぶつにはいろんな魅力が詰まっているんです。

 

 

■かんぶつを使った料理方法やレシピ

まずは「かんぶつ」が調理するにあたって魅力的なことは・・・

 

 

・「もどす」作業は意外と簡単!

・切る手間なしで時短!アレンジも自由自在!

・素材自体のうまみあり!ダシ、調味料は少なめでOK!

 

 

そう、極端な話、水さえあればOKなんです。

それでは授業で小西先生が話された、「もどし」の方法と

ちょっとした豆知識をお伝えしますね!

 

<寒天>

必要な分だけ水につければOK!食物繊維がばっちりとれます。

さらにどんぶり弁当に入れると汁を吸ってくれてこぼれる心配なし!

電子レンジでチンすると、また溶けてジューシーなどんぶりに元通り。

 

<乾椎茸>

冷蔵庫で一晩かけてゆっくり戻すのがコツ。

もどし汁にはうま味成分とコレステロールを低下させる成分も!

カレーライスなんかにもオススメ(※洋食との相性がイイ!)

 

 

 

 

そして、参加した生徒には、かんぶつのレシピと一緒に

授業中に、「高野豆腐のトマトあんかけ」「簡単乾物スープ」「切り干し大根の梅サラダ」

を試食させてもらいました。

 

 

 

 

 

どの料理も、平日の朝にできるくらいの簡単なレシピになっていて

これが広まれば日本の朝食欠食率を改善できるんじゃないでしょうか。

 

 

<レシピ紹介>

簡単乾物スープ (1人前)◆

(材料)

ちりめんじゃこ 適量

キムチ(汁ごと) 適量

角寒天     約1g

しょうゆ・みりん 各少

とろろ昆布    お好みで

(作り方)

① 角寒天は必要量をさっと洗い、細かくちぎる。器に材料を全部いれる。

② 沸騰したお湯を注ぐ。鍋で煮立たせる場合は、切り干し大根を追加しても。

※すごく簡単!

 

 

そんな「かんぶつ」の授業を受けて、僕もとりこになってしまったので

授業で最後に話題になった函館でとれる「まこんぶ」のダシを買って

今度調理に挑戦してみます!みなさんも是非「かんぶつ」コーナーへ!

 

 

※日本かんぶつ協会では「11月20日」をいいかんぶつの日に制定しています。

http://www.j-kanbutsu.jp/

 

(ボランティアスタッフ 東 信史)